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肉用の子牛のセリが行われる八重山家畜市場。生後7~10カ月くらいの牛が子牛として取引され、日本各地に出荷される。
毎月13、14日ごろに島内の八重山家畜市場で行われるセリでは九州や関西、関東から50名近い業者が訪れ、850頭に及ぶ子牛が取引される。子牛には農家が全て名前を付けていて、系統のいい親から生まれた子には高値が付く。セリ場には電光掲示板があり、秩序よく取引されている。
 これまで石垣島では牛の繁殖は手掛けていても、肉用に肥育する農家は少なかった。それには広い敷地や施設が必要になるし、子牛で売ったほうが金回りも早いため、島の農家には助けになるからだ。
ひと昔前まで、石垣島では島を挙げてパイン産業に携わっていた。ところがパイン自由化によって一気に廃れ、代わりに伸びてきたのが和牛なのだと農家は言う。そして、2000年の沖縄サミットで石垣牛がメーンディッシュとして供されたことがきっかけで、国内外から注目されるようになり、肥育を手掛ける農家も徐々に増え始めた。
石垣島で和牛を扱う農家。暑さを防ぐためにアコウとガジュマルの樹で木陰を作り、牛を放していた。石垣島の黒毛和牛の多くは、子牛のうちに出荷されて、日本各地で成長するため「全国のブランド牛の原点」とも称される。
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