PAGE...1|2|3
海を見下ろす丘に放牧された黒毛和牛。石垣産の牧草をたらふく食べ、済んだ空気と豊かな自然の中で成長する。
牛に沸く石垣島
Photo Satoru Seki Text Rie Nakajima
日本最南端の黒毛和牛は暖かな大地の味
石垣島を車で走ると、青空の下でのびのびと過ごす牛たちに出合う。沖縄というと豚のイメージがあるが、実は八重山諸島は約3万5000頭の牛を飼育する黒毛和種の大繁殖地帯だ。中でも石垣島は沖縄県内でも最も多い、2万5000頭以上を飼育していると聞く。石垣島は起伏の多い土地に蓄えられた豊かな水と温暖な気候で、和牛の繁殖に適している。そして何より、石垣島にはさんさんと降り注ぐ太陽の下、風に揺れるほどよく伸びた豊富な牧草がある。ふつう年に1、2度しか収穫できない牧草が、石垣島では年に4、5回は取れるという。
 「小さい頃にたくさん牧草を食べた子牛は、成長しても食いつきがいいからよく育つ」と、島の農家が誇らしげに教えてくれた。本州などでは乾燥した輸入牧草を食べさせるところを、石垣島では島産の青草をどんどん食べさせる。だからこそ、石垣島の子牛は健康だ。
PAGE...1|2|3
LINK
GOURMET
The TOP of Beef ブランドが鎬を削る牛肉王国 宮崎
>>2016.3.31 update
GOURMET
鳥取県最高品質の和牛
>>2018.12.27 update
GOURMET
“和牛王国”復活! 鳥取県が“肉質日本一”に
>>2018.1.9 update
GOURMET
時代の肉・あか毛和牛 神内ファーム21
>>2014.2.18 update
GOURMET
シェフこだわりの宮古島牛
>>2016.4.20 update

記事カテゴリー