



(左から)ラハイナがハワイ王国の首都になったのは、カメハメハ2世が王位を継承してから。その後、1845年まで王国の中心地として栄えた。かつて王宮があったこの辺りは、今でも神聖な場所とされている。/文字通りプリズンストリートに残る収容所跡。サンゴのブロックを積み上げた塀に囲まれ、囚人たちは屋根のない野外で寝起きしていたという。/港の南側にあるハワイ王朝の王宮跡。今では観光案内板でそれと分かるシンプルな広場だが、時を経てもなお特有の空気に包まれた聖地だ。/港にひしめく捕鯨船。捕鯨基地としてにぎわった1843年当時の絵画が、歴史的ホテルであるパイオニア・インのエントランスに飾られていた。
やがてアメリカ・ペンシルベニアで石油の採掘が始まったことで鯨油産業は衰退し、ラハイナの捕鯨基地も終わりを迎えるのだが、今でも町の至る所に、王宮の跡、サンゴを積み上げて造られたとりでの跡といった往時の面影が残る。
フロントストリートには今どきのレストランやギャラリーが入っているが、建物の外観は1900年代初期の街並みが、ラハイナ復元保存財団によって再現されている。教会があり、その隣には墓地があり、ビーチからわずかのところに建てられたカメハメハ小学校は壁がグリーンに塗られた平屋造りで、現代の人々の生活も垣間見ることができる。
そんなふうに時間軸を行き来しつつ散策できるラハイナ。捕鯨にわき、今もクジラで活気づく“クジラの町"だと実感した。
夜の闇に包まれる前のわずかなひととき、夕涼みの人々は海に落ちる月光を飽きもせず眺めていた。
フロントストリートには今どきのレストランやギャラリーが入っているが、建物の外観は1900年代初期の街並みが、ラハイナ復元保存財団によって再現されている。教会があり、その隣には墓地があり、ビーチからわずかのところに建てられたカメハメハ小学校は壁がグリーンに塗られた平屋造りで、現代の人々の生活も垣間見ることができる。
そんなふうに時間軸を行き来しつつ散策できるラハイナ。捕鯨にわき、今もクジラで活気づく“クジラの町"だと実感した。
夜の闇に包まれる前のわずかなひととき、夕涼みの人々は海に落ちる月光を飽きもせず眺めていた。
LINK