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土産物屋にアイスクリーム店と、すっかり観光の町となったが、店のエクステリアは19世紀の風情で、どこかしら重厚な静けさが守られている。
ラハイナとクジラは、歴史的にも縁が深い。ホノルルがハワイの州都になる以前の19世紀、カメハメハ王朝時代の首都としてラハイナは栄えていた。捕鯨航路の中継基地として太平洋の絶好の立地にあった。当時のアメリカは、鯨油が重要な資源で、ランプやろうそくなど照明用の燃料や、機械類の潤滑油には専ら鯨油が使われていた。19世紀初めに2隻のアメリカ船が東海岸からケープタウンを回り、遠洋捕鯨の補給基地としてマウイ島に立ち寄った、という記録がある。
 やがて日本の近海にジャパングラウンドと呼ばれる漁場も発見されるなど、太平洋地域の捕鯨が一気に盛んになるわけだが、最盛期にはラハイナ港に年間400を超える捕鯨船が寄港したという。船員たちのための宿や商店が建ち、ロコは仕事を求めてラハイナへと集まり、町は急激に発展した。宗教や教育を含め当時の文明開化を促したのはカメハメハ3世で、王朝と親交のあったイギリスを手本に近代国家ハワイ王国を築き上げた。
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