世界の贅沢、NILEの贅沢

アメリカで生きる為に彼女が選んだ道は――

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魂を揺さぶる感動作『エヴァの告白』
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1921年アメリカ。戦火のポーランドから、妹とともにニューヨークのエリス島にたどり着いたエヴァは、新しい人生を夢見ていた。しかし病気の妹は入国審査で隔離され、エヴァ自身も理不尽な理由で入国を拒否される。強制送還を待つばかりのエヴァを助けたのは、彼女の美しさに心を奪われたブルーノ。移民の女たちに売春を斡旋する危険な男だ。彼の手引きにより、厳格なカトリック教徒から娼婦に身を落とすエヴァ。希望を打ち砕かれた彼女が生きるために犯した罪とは――。
　監督は、デビュー作『リトル・オデッサ』でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を獲得し、その後も全作品がカンヌのコンペティション部門に選ばれるなど高い評価を得るジェームズ・グレイ。本作の企画には、ロシア系ユダヤ人であるグレイ監督のルーツが深く関わっている。1923年にロシアからエリス島にたどり着きアメリカへ移住したグレイ監督の祖父母は、後にこの時の体験を繰り返し彼に語った。1988年に初めてエリス島を訪れたグレイ監督は、その光景が心に焼き付き、ここから始まる移民の物語を撮ろうと決意したという。