


(左)ビューポイントから見たナクル湖と森。死の湖とは思えない、豊かで美しい水をたたえていた。時期によっては200万羽に及ぶフラミンゴで埋め尽くされる。(右上)世界の重要野鳥生息地(IBA)の一つであることを示す看板。(右下)ナクル湖は水鳥の宝庫。サギやトキ、ペリカンなどが豊富に集まる。
自然環境と動物、人との共存
しかし一方で、隣接するナクルタウンの発展により環境悪化の問題に直面している。環境問題は他の国立公園にとっても深刻で、公園内にエサが不足すると近隣の人里に出てきてしまう恐れがあるため、近年では動物の間引きや移送などによってバランスを維持している。自然界に人の手を入れることへの批判はあるが、人と動物が共存し、アフリカの生物多様性を保つには致し方ないとの見方が強い。増えすぎて間引きされた動物は、大切な食料として売られている。
アンボセリ国立公園はアフリカゾウの群れが見られることで有名。数時間の滞在中、70~80頭ものアフリカゾウが見られた。多くの動物がジープのすぐそばを悠然と通り過ぎたが、やはりゾウの巨体はひときわ迫力があり、身震いするような威圧感を覚える。
ここからは、サバンナの向こうにキリマンジャロを望む雄大な景色が見られる。ヘミングウェーが『キリマンジャロの雪』を執筆した地だ。この大自然の中で、動物たちは夜露にのどを潤し、狩り、狩られて命をつないでいる。自然の厳しさと強さ、そして美しさをアフリカの日差しと共に痛いほど肌で感じた。
アンボセリ国立公園はアフリカゾウの群れが見られることで有名。数時間の滞在中、70~80頭ものアフリカゾウが見られた。多くの動物がジープのすぐそばを悠然と通り過ぎたが、やはりゾウの巨体はひときわ迫力があり、身震いするような威圧感を覚える。
ここからは、サバンナの向こうにキリマンジャロを望む雄大な景色が見られる。ヘミングウェーが『キリマンジャロの雪』を執筆した地だ。この大自然の中で、動物たちは夜露にのどを潤し、狩り、狩られて命をつないでいる。自然の厳しさと強さ、そして美しさをアフリカの日差しと共に痛いほど肌で感じた。