
アンボセリ国立公園で、水浴びをしたのち、砂浴びを始めたアフリカゾウ。砂を浴びることで直射日光を防ぐといわれている。

Kenya 躍動する生命
Photo Takayuki Yanai Text Rie Nakajima
背後にキリマンジャロを望む野生の王国
ケニアはアフリカ大陸の東海岸、赤道直下に位置している。そう言うと灼熱の大地を想像するが、首都ナイロビの平均気温は10~28℃と意外と過ごしやすく、7、8月には10℃を下回ることもある。ケニアはサバンナから氷河を抱く高山まで多様な地形を擁し、気候は降雨や乾燥の程度がドラマチックに異なるのが特徴。その自然の厳しさに立ち向かい、順応し、育まれて、多種多彩な動物たちが生きているのが、動物王国・ケニアだ。
アフリカでは1898年に南アフリカでクルーガー国立公園が制定されたのを皮切りに、宗主国である欧米諸国によって各所に国立公園が設けられた。1950年代以降、アフリカが次々と独立を果たすと、内戦のために生活に困窮した人々による密猟が横行したが、1962年に第1回世界国立公園会議が開催され、野生動物の保護を指導援助することとなった。
アフリカでは1898年に南アフリカでクルーガー国立公園が制定されたのを皮切りに、宗主国である欧米諸国によって各所に国立公園が設けられた。1950年代以降、アフリカが次々と独立を果たすと、内戦のために生活に困窮した人々による密猟が横行したが、1962年に第1回世界国立公園会議が開催され、野生動物の保護を指導援助することとなった。