
御前千賀子(みさき・ちかこ)銀座ソラリア代表取締役。コンサルティング会社の経営、上海万博のキャラクターデザインなど幅広い仕事を手掛けてきた。持ち前の探究心とこれまで培ってきた人脈を生かし、今年8月、再生医療を美容に応用した「銀座ソラリア」をオープン。

再生医療を美に結実させる「銀座ソラリア」
Photo TONY TANIUCHI Text Ichiko Minatoya
再生医療の最先端技術と美容をリンクさせた「銀座ソラリア」が誕生した。
皮膚の再生機能を復活させる「線維芽細胞注入」、がん予防にもつながるアンチエイジング「免疫細胞治療」、そして、針を使わず成長因子を経皮吸収させる「イオン導入」。かつてない美へのアプローチが今、美容業界に革命をもたらす。
皮膚の再生機能を復活させる「線維芽細胞注入」、がん予防にもつながるアンチエイジング「免疫細胞治療」、そして、針を使わず成長因子を経皮吸収させる「イオン導入」。かつてない美へのアプローチが今、美容業界に革命をもたらす。
2012年は、おそらく5年後美容業界を振り返ったときに、エポックメーキングな年だったと言われるだろう。再生医療の進化形と言うべき成長因子を使った、細胞レベルに働きかけるエイジングコントロール施術を、イオン導入という新しいアプローチで行うことができるクリニック「銀座ソラリア」の存在が、そこにはある。代表取締役の御前千賀子氏は、長く建築業界で活躍してきたキャリアウーマン。上海万博で使われたキャラクター“ミレニアムベイビー"を生み出すなど、多彩な活動で知られる彼女だが、これまで美容業界とは一切無縁。その彼女が再生医療に出会い、それを美容に応用するという、最先端の事業に飛び込むきっかけは、父君のがんだった。
「75歳だった父が悪性リンパ腫と診断されました。健康な細胞にも悪影響を与える抗がん剤は、免疫力を著しく低下させる。そこで当時まだ治験段階だった免疫治療を、抗がん剤と併用したところ、髪が抜ける・ひどい吐き気を催すなどの、抗がん剤の副作用に悩まされず、がんの治療が進められたのです」
「75歳だった父が悪性リンパ腫と診断されました。健康な細胞にも悪影響を与える抗がん剤は、免疫力を著しく低下させる。そこで当時まだ治験段階だった免疫治療を、抗がん剤と併用したところ、髪が抜ける・ひどい吐き気を催すなどの、抗がん剤の副作用に悩まされず、がんの治療が進められたのです」