PAGE...1|2|3|4
スコッティ キャメロン ミュージアム&ギャラリーがある浜松シーサイドゴルフクラブ2番コースのグリーン脇。大きな車体ながら取り回しがよく、たとえ狭いカート道でも難なくこなす。
Bespokeの世界
レンジローバー
Photo TONY TANIUCHI
Text Tatsuya Kushima
はやる気持ちを抑えながら“出来上がり”を待つ――つまり、ビスポークにはこうした愉悦の世界が広がっている。大多数の好みや数値を分析して得られた最大公約数を答えとする“既製”とは大きく異なる世界だ。クルマにおいてこうしたビスポークを実現するレンジローバー SVオートバイオグラフィーで浜松シーサイドゴルフクラブに出掛けた。そこには、世界中で活躍するゴルフツアープロたちのパターを専門に手作りしている、スコッティ・キャメロンによるビスポークの世界があった。
ジェントルマンの街ロンドンを歩くと、この街がなぜそう呼ばれるのかが分かる。老舗メゾン系ブランドが立ち並ぶ新旧ボンドストリート、背広の語源にもなったサビルロー、高級エリアとして名をはせるメイフェアと魅力ある場所が続くからだ。英国を代表するジェントルマンズオフローダー、レンジローバーのショールームもまたそんな場所にある。紳士淑女の社交場として名高いホテル、ザ•メイフェアから1分とかからない。レンジローバーもまたこのエリアを象徴する一つといえる。
 そんな街で育まれてきたレンジローバーは、ジェントルマンたちのこだわりでできている。そもそも狩猟のための貴族の足として使われてきたのもさることながら、英国王室御用達として進化してきたのは見逃せない。昨今では、ウィリアム王子がキャサリン妃の出産後に病院に迎えに行ったシーンが世界に発信された。
 よってこのクルマにはカスタマーのさまざまなオーダーが反映される。いわゆるビスポークである。「BeSpoke」 を語源とするこの言葉は、そもそもファッション用語として知られるようになった。カスタマーと仕立て人が話し合いながらスーツを作るといった意味合いである。最近ではエクスクルーシブな高級車はもちろん、クルーザーやモダンファニチャーのオーダーにも使われる。そうしてカスタマーこだわりの逸品が作られるのである。あまり知られていないかもしれないが、同じことがゴルフクラブ業界でも行われている。ゴルファー憧れのスコッティキャメロンのパターがそうだ。
PAGE...1|2|3|4
LINK
STYLE
ロールス・ロイスのビスポークプログラム
>>2011.9.20 update
STYLE
ビスポークの極み Bentley
>>2009.1.9 update
STYLE
カラフルな高級靴コルテの世界が伊勢丹新宿店に7日間登場
>>2014.9.10 update
LIVING
自分の流儀で別荘を使いこなす楽しさ 富士桜高原別荘地 × ASTON MARTIN
>>2010.10.4 update
TRAVEL
レンジローバー×星のや軽井沢 軽井沢へ ―二人旅の感動―
>>2015.2.25 update

記事カテゴリー