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石出和博(いしで・かずひろ)建築家、HOPグループ代表CEO。1989年に1級建築士事務所アトリエアム設立。1996年に国産材の確保から製材、流通、設計、建築までを協業化した新しい住宅供給システムHOP(ハウジングオペレーションアーキテクツ)を設立し、育て上げた。主な受賞に、林野庁長官賞、経済産業省JVA環境特別賞など。著書に『ハウスドクター診察室』『石出和博とアトリエアムの世界』などがある。
100年後も美しい家
「ハウジングオペレーションアーキテクツ」
Photo TONY TANIUCHI Text Ichiko Minatoya
施主の夢を何よりも大切にすること、その夢を何倍もの価値ある家として完成させること、
100年後も人々を魅了する家をつくること。
そんな難問を当たり前とするHOP。そこにあるのは、揺らぐことのない誠意だ。
ハウジングオペレーションアーキテクツ(HOP)には、営業マンがいない。建築家であり、HOP代表取締役の石出和博氏は、胸を張ってこう語る。
 「うちの仕事は、建築のプロが直接お客様の思いを伺い、それを形にすること。お客様の夢を、お客様の思い以上、何倍もの形で実現するのがモットーです」
 HOPが手掛けた家を見れば、営業マンがいない、いや、いらないわけが分かる。この家のオーナーになれば、誰もが親しい人々を招いて、大いに自慢をしたくなるはずだ。招かれた客は必ず「この家を建てたのは誰だ?」と聞く。顧客が顧客を呼び、口コミだけで年商40億円。世の不況などどこ吹く風である。
 「時代がああだから、こうだからというのは、あまり気にしていません。どんな時代でも良い物は良い。住宅は100年のスパンで考えて建てるべきで、時代の変化に左右されるものではありません。美しい家が美しい街並みをつくり、それが日本の美しい景色になる。HOPは、そうした景色をつくる家づくりを進めています」
 美しい日本の風景。それは、石出氏が家をつくる上で重要視しているテーマ、「山を育て、森を建てる」というキャッチフレーズにつながる。
 「日本の故郷の景色には、美しい山がある。日本の山を守るには、日本の林業をちゃんとしなければいけない。私たちが日本の木で良い家を建てることが、ひいては日本の山を守ることにつながるのです」
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