
ソファとしてだけでなく、リクライニングチェアとしても使える実用性とデザイン性を兼ね備えたファンクショナルソファ「MERA(メラ)」。このロルフベンツの最新作は今年7月に日本で発売開始予定。
そんなバウハウスの理念を基に、斬新でクオリティーの高い家具を生み出しているのが、ドイツを代表するインテリアブランド、ロルフベンツだ。1959年、椅子職人であったロルフ・ベンツ氏は、生まれ故郷であるドイツ南部のシュヴァルツヴァルトの街、ナーゴルトで同社を設立。黒い森を意味するシュヴァルツヴァルトは豊富な木材資源に恵まれ、家具づくりに欠かせない原材料や優れた職人たちが集まっていた。そんな街でドイツのクラフツマンシップにのっとり、伝統を守りながらも時代のニーズを反映した機能的な家具づくりをスタートさせたのだ。
そして、設立直後の1964年には「アディフォルム」と名付けた革新的なコーナーソファを発表し、世界中を驚かせる。それまで、ソファと言えば応接間に置く画一的なものだった。しかし、テレビの普及に伴いリビングがだんらんを楽しむ場所になると考えた同社は、「リビングの核」としてソファをデザイン。アームチェアやベンチ、シェルフ、サイドテーブルなどを自由に組み合わせて構成できる実用性の高いシステムソファを提案し、リビングの在り方を一新した。