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(左)ガロンヌ川の川辺。 ©tourisme de Toulouse


トゥールーズの町を緩やかに蛇行するガロンヌ川のプロムナードは、市民の憩いの場ともなっている。川岸の煉瓦の石組みが、川辺の緑と心地よい色合いで続く。この川と地中海を結ぶミディ運河は世界遺産に認定されている。艀(はしけ)のような船で廻るこのリバー・クルーズは人気の夏の風物詩だ。
 旧市街地の中心となっているのが、キャピトル広場。煉瓦造りの古い建物に囲まれており、回廊にそってカフェが連なる。パリに次ぐ大学町とあって若者が多く、カフェは昼夜いつも賑わっている。グラン・バルコンもこの広場の脇にあり、きっと20代のサンテグジュペリもここのカフェで飛行士仲間と大空への夢を語ったに違いない。
 サンテグジュペリは作家として成功した後も飛び続け、「星の王子様」を書いた数年後、第二次大戦中に46歳で南仏の空に失踪した。広場を覆う初夏の夜空を眺めながら、「星の王子様」が星の明滅するのを、星が笑っているのだ、と語ったのを思い出す。
 キャピトル広場にあふれる若いさざめきと星の笑い声が、古都の夜を満たしていた。

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(右)旧市街の通り。 ©tourisme de Toulouse
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