世界の贅沢、NILEの贅沢

（左上) ホワイトとゴールドの美しい組み合わせは、日々の生活に彩りを添える。（左中)ホールの床に施されたタイルは、シャンデリアの輝きに調和する。（左下）繊細な装飾美が息づくサーキュラー階段。ロートアイアンの優美な模様が目を引く。（右上）べルサーチのソファはゴージャス。ロココな空間にマッチする。（右中）マントルピースのデコレーション。空間にエレガントさを加えている。（右下）ブラックとゴールドが美しい玄関。重厚なドアノブが存在感を放つ。

ロココ様式の意匠に包まれたＮ氏の邸宅は、同社のリプロ（改築）によるものだ。リプロ事業では、これまで培ってきたデザイン力や技術、クオリティーが存分に発揮され、“環境にも配慮した家"をつくり上げる。目指すのは、時代やライフスタイルの変化に合わせながら、次世代へと引き継ぐことのできる住まい。施主のこだわりを一つ一つ丁寧に形にしながら、より良いデザインが追求されていくのだ。
　幕張モデルハウス「カサ・ベローナ」を見学し、そのデザインに魅了されたというN氏が最もこだわったのは、ホールから2階へと続くサーキュラー階段。帰宅して玄関のドアを開けると、最初に目にする場所である。深紅のじゅうたんが敷かれた階段と大理石の床、そしてシャンデリア。ロココ様式をエッセンスとして取り入れることで、美しさが際立つ住まいを実現している。繊細な装飾に華やかさが宿るロココではあるが、かつての王侯貴族たちがこの様式に癒やしを求めたように、N氏のこだわりもそこに行き着く。
　例えば、噴水と緑、彫刻などを配した小さなコートヤードはその一つだ。ホールの窓から眺められ、夜はライトアップで美しく浮かび上がる。リビングに目を移すと、円柱コラムとシャンデリア、暖炉。スワロフスキーのクリスタルシャンデリアには、ジュエリーのような愛らしさがあり、アールを描く天井や高級感のある塗り壁ともマッチしている。この空間に身を置いたら、オンからオフへの切り替えもたやすいのかもしれない。美しい空間は、仕事の疲れを癒やし、リラックスできる時間をもたらしてくれる。