
竹内洋岳(たけうち・ひろたか) プロ登山家(ICI石井スポーツ所属)。1971年東京生まれ。酸素ボンベも持たず、ガイドのシェルパも伴わず、少人数で隊を組み、短期間で登頂を目指す、シビアなスポーツとしての登山を実践するクライマー。2011年9月30日に、ヒマラヤのチョー・オユー登頂を果たし、世界の8000m峰14座のうち13座を制覇。来春、14座目となるダウラギリ登頂に挑む。愛用している『PRX-2000』は、ブラックIP加工がほどこされた竹内氏スペシャル仕様。

14座制覇を見据えた、
“マナスル”の進化
“マナスル”の進化
Photo Kenro Nakajima(P1,2), Takehiro Hiramatsu(P3/digni) Text Yasushi Matsuami
世界に14座ある8000m峰完全制覇にあと1座と迫る快挙を達成した登山家、竹内洋岳氏。彼とのパートナーシップの下、プロ・ツールとして誕生したウオッチ、カシオ プロトレックの最高峰モデル"マナスル"がさらなる進化を遂げた。
2011年9月30日13時21分(現地時間)。分厚いグローブの下の腕時計を探って、竹内洋岳氏はその時刻を確認した。標高8201mのチョー・オユーの頂に到達した瞬間だった。
地球上には、8000mを超える峰が14座存在している。そのすべてを制覇する夢を実現させた人物は、史上わずかに20名強。日本人の達成者はまだ出ていない。が、それにあと一歩に迫っている人物がいる。竹内洋岳氏、その人である。昨年13座目となるチョー・オユーに挑むも、雪崩の危険性などにより登頂を断念。今回、そのリベンジを果たした。
「もちろん達成感はありますが、それよりも、この山に挑んだこの2年間が楽しかった。登山とは頂上に立つことだけが目的ではなくて、その過程を楽しむものですから」
淡々とした語り口に、幾多の山を制した経験からくる含蓄がにじむ。
2011年9月30日13時21分(現地時間)。分厚いグローブの下の腕時計を探って、竹内洋岳氏はその時刻を確認した。標高8201mのチョー・オユーの頂に到達した瞬間だった。
地球上には、8000mを超える峰が14座存在している。そのすべてを制覇する夢を実現させた人物は、史上わずかに20名強。日本人の達成者はまだ出ていない。が、それにあと一歩に迫っている人物がいる。竹内洋岳氏、その人である。昨年13座目となるチョー・オユーに挑むも、雪崩の危険性などにより登頂を断念。今回、そのリベンジを果たした。
「もちろん達成感はありますが、それよりも、この山に挑んだこの2年間が楽しかった。登山とは頂上に立つことだけが目的ではなくて、その過程を楽しむものですから」
淡々とした語り口に、幾多の山を制した経験からくる含蓄がにじむ。