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元オリンピックの金メダリストやアメリカズカップの覇者など、強者たちが参加。スキッパーをリーダーにチームワークが勝利をもたらす。
10カ国、9区間のレグを
先端技術の結晶が競い合う
スタートはスペインのアリカンテという港町。そこを舞台に昨年11月5日、闘いの火蓋は切られた。コースはまず太平洋を南下し、“ケープタウン"へ。その後インド洋経由で“アブダビ"からマラッカ海峡を通り中国の“サンヤ"へ向かう。そしてニュージーランドの“オークランド"で彼らをキャッチアップしたが、およそ一週間のイベントをこなすと、すぐにブラジルの“イタジャイ"へ。その後は“マイアミ"、ポルトガル“リスボン"、フランス“ロリエン"に寄港し英国“ガルウェイ"でテープを切る。寄港は全部で10カ所、その9区間のレグを6艇が競い合う。
 で、そんなタフレースをこなすレーシングヨットに乗り込んだ。オークランドからブラジルへ向かう2日前のことである。メディア数名がインポート(港内)で行うクルーの肩ならしに同乗し、その作業を目の前で見学する。
 まず驚いたのはボートの大きさだ。70フィートといってもなかなか想像しがたいのは確か。海上にいるヨットは対象物がなく実態を掴みにくいのが実情だ。実際にデッキに立ち最後部から前方に向くと先端部ははるか彼方にある。しかも、その間に複雑に入り組んだ操作計機器が建ち並ぶ。いったいこの数々のロープをどうさばいているのやら。
 そして船体の説明を聞いてさらに驚く。なんとレーシングヨットの構造は先端技術の結晶。カーボンファイバーからなるそれはF1のレーシングカーを上回るシロモノだった……。
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