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リーデルから純米用グラスが登場
8年もの歳月をかけて開発
“同じワインでも異なる形状のグラスで飲むと香りや味わいが変わる"という事実に着目し、ブドウの品種ごとに理想的な形状を開発してきたオーストリアのワイングラスカンパニーであるリーデル。ワインと同じ考えのもと、2000年には日本酒、中でも大吟醸に注目し、その魅力を最大限に引き出す専用グラスを生み出した。ワイングラス同様、日本酒の酒蔵の人と何度もテイスティングを重ね、「米を磨き、丁寧な吟醸造りによってこそ生み出される大吟醸酒のキャラクターを楽しむ」ためのグラスとして完成させたのだが、いつのまにか、あらゆるタイプの日本酒をよりおいしく飲める“SAKE"グラスと誤解されてしまったという。
 そこで、リーデルは、世界的に和食ブームが続き、日本酒への注目も高まる中、二つ目の日本酒グラスの開発に乗り出したのだ。これが2010年のこと。当時、国内でもじわじわと人気が高まってきていた純米酒に目を向け、米本来の“旨み"を楽しむ食中酒をより深く味わうためのグラスを、日本酒の専門家らとともに約8年の歳月を経て完成させた。
(左)大吟醸(1個入り)<ヴィノム> 4,320円。フレッシュで華やかな香りと繊細な味わいを特徴とする大吟醸は、縦長のボウル形状のグラスで飲むことで、より強く香りが立ち、冷えたまますっと流れるように甘みが広がり、スッキリとした飲み口をもたらす。
(右)純米(1個入り)<エクストリーム> 3,240円。米本来の旨みが強く、コクのある純米酒は、大ぶりで横長、飲み口の経口が大きい形状が、よりふくよかな旨みを引き出し、柔らかくクリーミーな質感が口中で長く続く。
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