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(時計)1908年に製作されたインペリアル イースターエッグの一つ「ピーコック・エッグ」から着想を得てデザインされた女性のためのコンプリケーションウォッチ。時表示は文字盤外周部にあるマザー・オブ・パール製の回転ディスクの3時位置の数字で、分表示はピーコック(クジャク)をモチーフにした、文字盤中央にある、時の経過と共に次第に羽が右側に広がるレトログラード機構で行う。ケースに54個のブリリアントカットダイヤモンド(計1.83ct)、ダイヤルに157個のブリリアントカットダイヤモンド(計0.54ct)、52個のルビー(計0.18ct)、6個のルビー・カボション(計0.12ct)をセッティング。ピーコックはホワイトゴールド製の彫刻。ホワイト・マザー・オブ・パール製のミニッツトラック。「レディ・コンプリケーション ピーコック」手巻き、ケース径38㎜、Ptケース×アリゲーターストラップ、13,217,000円。
(指輪)「ザ・スリー・カラーズ・オブ・ラブ」と名付けられたコレクションのオーバル型の「ルビー・オーバルリング」。オーバル型のビルマ産ルビー1個(6.1ct)とトライアングルシェイプのダイヤモンド2個(計0.8ct)、49個のブリリアントカットダイヤモンド(計0.86ct)をセット。129,600,000円。
(外観)1910年、イギリス・ロンドンにオープンしていたファベルジェのブティック。当時、ブティックは、サンクトペテルブルク、モスクワ、ロンドンにもあり、工房では国籍の異なる500人もの職人が働いていたと言われている。
ピーター・カール・ファベルジェと職人たちは、製作した50点のエッグの一つひとつに、最高の宝飾技法、オートマタ、からくり時計など超絶的な仕掛けを組み込んだ。
 しかし1917年のロシア10月革命を経てロマノフ朝は滅亡し、「インペリアル イースターエッグ」は世界中に散逸。カール・ファベルジェは失意のうちにロシアを離れ、1920年にスイスで死去する。
 だがブランドは2007年、不死鳥のようによみがえった。曽孫タチアナ・ファベルジェとサラ・ファベルジェが、世界最大級の宝石鉱山会社ジェムフィールズと共にブランドを再建。カール・ファベルジェの天才的なアイデアと美意識を継承する高級宝飾時計や宝飾品の開発・製造をスタートさせた。
 驚くべきはこの「継承」が名目だけのものではないこと。
 その証しの一つが2015年のジュネーブ・ウォッチグランプリ(GPHG)のレディ・コンプリケーション部門で金賞に輝いた「レディ コンプリケーション ピーコック」。
 美しい羽を開閉するクジャク。その動きをレトログラード機構で再現した分表示を組み込んだこのモデルは、まさにファベルジェのDNAを継承・発展させたもの。
 これからの製品も、未来のヴィンテージになることは間違いない。

●EQ&Co. TEL0423-77-0029 www.faberge.com
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