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(左)歌川国芳(一勇斎)≪近江の国の勇婦於兼≫ 天保2-3年頃(C.1831-32)、横大判、多色木版 (※前期のみの展示)。『古今著聞集』などに伝えられる、怪力で知られた近江国の遊女・お兼が、暴れ馬の手綱を踏んで鎮めたという逸話を描いた作品。(右)歌川芳虎 ≪呉服屋清七 五代目尾上菊五郎 俳名梅幸≫ 明治2年(1869)、大判、多色木版、横浜美術館蔵 [小島豊氏寄贈(小島烏水旧蔵)]。
歌川国芳の造形性
はじまりは国芳 -
江戸スピリットのゆくえ
WEB-NILE会員5組10名様に鑑賞券をプレゼント
江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人、歌川国芳。その画想の豊かさと斬新なデザイン力、奇想天外なアイデアで、浮世絵の枠に収まらない魅力的な作品を多く生み出した。牛若丸と武蔵坊弁慶の五条ノ橋の闘いを描いた「義経一代記 五条ノ橋之図」に代表される浮世絵から、大勢の人間が集まって一人の人間の顔を形成している寄せ絵「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」といったユーモア溢れる作品まで、一度は目にしたことがあるのではないだろうか。歌川国芳は、江戸時代に洋風の風景表現を取り入れたり、幅広い作画と画風で、近年さらに評価が高まってきている。
 その国芳の近代感覚に優れた“造形性"に迫り、そこからどのように継承され、新たに広まっていったのかを探る展覧会「はじまりは国芳 - 江戸スピリットのゆくえ」が、11月3日(土)~2013年1月14日(月)まで横浜美術館にて開催される。
 同展覧会では、国芳が西洋の銅版画から取り入れた背景の描写が特徴的な「近江の国の勇婦於兼」や、浮世絵から今にも飛び出しそうな鯨と波の紋様が臨場感溢れる「宮本武蔵の鯨退治」などの代表的な作品がそろう。さらに、通常は浅草寺に奉納され滅多に鑑賞できない巨大絵馬「一ツ家」も展示される。
 そして、国芳門下から誕生した落合芳幾、歌川芳虎、月岡芳年、河鍋暁斎などの多才な絵師たちの作品も合わせて紹介。そこからさらに派生した鏑木清方、伊東深水など、国芳の“造形性"がどのように継承され広がっていったのかを作品を通して知ることができる。
 今回、WEB-NILE会員5組10名様に「はじまりは国芳 - 江戸スピリットのゆくえ」鑑賞券をプレゼント。ぜひ国芳の“造形性"溢れる世界と、歴代絵師たちの共演を堪能してみてはいかがだろうか。

●はじまりは国芳 - 江戸スピリットのゆくえ
開催期間:11月3日(土)~2013年1月14日(月)
開催場所:横浜美術館 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
TEL045-221-0300 http://www.yaf.or.jp/yma/

※募集は締切致しました。
沢山のご応募ありがとうございます。
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