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1. トーマス・グラバーやハンス・ハンターが利用したここ西六番にあった建物は、焼失し、現在はマントルピースなどが残る「西六番園地」となっている。
2. 中禅寺湖に注ぐ湯川でマス釣りに興じたグラバー。大小の滝が連なるような急流に遠い故郷を重ねマス釣りを楽しんでいたのだろう。
3. 中禅寺湖に“新時代”をもたらしたハンス・ハンター(範多範三郎)。社交クラブを誕生させ、もちろんカントリージェントルマンの嗜みであるマス釣りを愛した。
4. 西六番に別荘を建てたグラバーは、湖畔の別荘客の間でも一目置かれる存在だった。交流は広く、訪れる人も多かったという。
中禅寺湖の社交クラブ
 中禅寺湖の“英国紳士物語"の中で欠かせない人物がもう一人いる。英国人実業家を父に持ち、日本で生まれ育った、ハンス・ハンターである。彼の功績は「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」の設立だ。ここに別荘を持つ各国の大使や日本国政府関係者に声を掛け、自らの趣味であるフライフィッシングやヨット、ポロ、それに和船レースなどで“遊ぶ"倶楽部を設けた。アングリングとは英国流フライフィッシングのことである。フライフィッシングは16世紀からカントリージェントルマンの嗜みとされてきた。まさにこれは英国的ジェントルマンズクラブである。英国では紳士が集うクラブが高い階級の中で組織される。日中はポロやゴルフに明け暮れ、夜はスコッチ片手にチェスやバックギャモンをするといった感じだ。今回、あえてジャガーで中禅寺湖までやってきたのも、そんな意味合いを含んでいる。20世紀以降、自動車産業が発達したジェントルマンズクラブでは、ジャガーやレンジローバーのようなクルマにスポーツギアを詰め込み、乗り付けるのが一つのスタイルとなったからだ。実際、中禅寺湖畔で見るジャガーはエレガントで、周りの景色をガラリと変える。まるで英国でのワンシーンのようだ。
 XKはスポーツタイプなのでパワフルなエンジンが積まれ、それに見合ったセッティングが施されている。ジャガーの歴史を振り返ると、「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」は時とともに、華やかになっていく。いつのまにか、在日外国高官や著名人の別荘仲間、皇族、華族、政財界要人が交流する社交場となった。まさにここ奥日光が国際色豊かな別荘地、避暑地として最盛期を迎えるのである。
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