





1. 「さかなと森の観察園」のすぐそばに立つ別荘。現在は使われていないが、マントルピースが外から見える造りは、異国人が建てたのだろうか、それらしい。
2. 独立行政法人水産総合研究センター広報施設「さかなと森の観察園」の資料館。1936(昭和11)年に旧宮内省帝室林野局が建築した庁舎で、かつて皇族の休憩施設として利用されていた。
3. こちらもまだ現役で使われているベルギー大使館の別荘。現在、中禅寺湖畔といえる場所に立っているのは、ベルギーとフランス大使館の別荘だけのようだ。
4. イタリア大使館別荘の隣にあるイギリス大使館別荘の外観。現在は利用されておらず、栃木県が買い取ったという。今後、イタリア大使館別荘と同様に一般公開することも検討中のようだ。
5. 1928~97年に使われていたイタリア大使館別荘の外観。97年に栃木県が買い取り、建築家アントニン・レーモンドが1928(昭和3)年に設計した別荘を2年ほどかけて復元したもの。
6. フランス大使館別荘は、いまだに大使館の関係者が利用している。この日も夕方を過ぎると、瀟洒な洋館に明かりがともった。外国人が避暑に訪れるという、在りし日の光景を目にできる。
2. 独立行政法人水産総合研究センター広報施設「さかなと森の観察園」の資料館。1936(昭和11)年に旧宮内省帝室林野局が建築した庁舎で、かつて皇族の休憩施設として利用されていた。
3. こちらもまだ現役で使われているベルギー大使館の別荘。現在、中禅寺湖畔といえる場所に立っているのは、ベルギーとフランス大使館の別荘だけのようだ。
4. イタリア大使館別荘の隣にあるイギリス大使館別荘の外観。現在は利用されておらず、栃木県が買い取ったという。今後、イタリア大使館別荘と同様に一般公開することも検討中のようだ。
5. 1928~97年に使われていたイタリア大使館別荘の外観。97年に栃木県が買い取り、建築家アントニン・レーモンドが1928(昭和3)年に設計した別荘を2年ほどかけて復元したもの。
6. フランス大使館別荘は、いまだに大使館の関係者が利用している。この日も夕方を過ぎると、瀟洒な洋館に明かりがともった。外国人が避暑に訪れるという、在りし日の光景を目にできる。
グラバーは1838(天保9)年、スコットランドのフレーザーバラに生まれ、20歳で上海へ渡って貿易を学ぶ。23歳の若さでグラバー商会を設立し、日本で艦船、武器、弾薬を商った。神戸、大坂、横浜にもグラバー商会の支店を設けるほどの成功を収めるが、明治に入ると武器などの需要がなくなり、グラバー商会は倒産。その後、三菱へ移籍したグラバーを岩崎弥之助が東京本社に召還し、芝公園に住まいを構えた。この時、グラバー47歳。“老い"を感じ始めた彼は、望郷の念にかられていた。ちょうどこのころ中禅寺湖のうわさを耳にする。更に周辺の川では、マス釣りが楽しめるという情報を得ると、幼いころ興じたフライフィッシングを思い出した。「またフライフィッシングを楽しみたい」。おのずとグラバーの心は中禅寺湖へと向いたのだろう。折しも、1890(明治23)年の夏には、上野-日光間で鉄道が開通。グラバーが日光へ訪れたのもこのころだという。