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例えば、コンビニ最大手セブン‐イレブン向けの売り上げが全体の7割以上を占めるわらべや日洋ホールディングス(銘柄コード=2918)では、24時間365日稼働している全国の工場で、1日あたり最大600万食という惣菜・弁当類を製造している。
 驚くのは、同社が新規に開発・採用する商品が年間約700アイテムに上るということで、それだけ市場におけるはやり廃りは激しいらしい。その実、同社の2019年2月期は大幅な減収減益に見舞われることとなり、主力であるおにぎりの内容を急遽(きゅうきょ)見直す必要に迫られる場面もあった。内容見直し後のおにぎりのラインアップはセブン‐イレブンに足を運べば分かると思うが、2020年2月期以降の収益改善には十分に貢献する模様であり、同社の株価の持ち直しについても大いに期待されるところとなっている。
 食品トレーや弁当容器の国内トップメーカーとして知られるエフピコ(7947)は、2020年3月期の第1四半期決算において連結営業利益を前年同期比21%増と大幅に拡大し、通期での成長も大いに期待されている。
使用済み容器の回収・リサイクル&再利用も徹底しており、企業イメージもすこぶる良好。株価は緩やかな右肩上がりのトレンドを続けており、中長期スタンスで適切な押し目を狙いたい優良&有望企業と言える。
 加えて、中食市場の拡大が調理済み食材の宅配事業者にも商機をもたらすことを再確認しておきたい。宅配の『銀のさら』や『釜かま寅とら』などを手掛けるライドオンエクスプレスホールディングス(6082)は、2020年3月期通期で2ケタの営業増益を見込んでおり、足元における株価の値動きも非常に底堅く推移している。
(左)米中対立の真相にリアルに迫る
米中ハイテク覇権の争奪戦に、今のところ終わりは見えない。果たして、米政権が目くじらを立てる中国の脅威とは何なのか、いま中国ではどんなに劇的な変化が生じているというのか。ドル基軸通貨体制の崩壊危機やAIの軍事利用など、何やらきな臭い話題がリアルに取り沙汰される現場について、その実態をあらためて探ることは極めて重要。
「NHKスペシャル」の取材力がなければ描かれなかった目の前の“現実”がつまびらかにされる。
『米中ハイテク覇権のゆくえ』NHKスペシャル取材班著/NHK出版新書/880円 (右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com
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