
TAITTINGER―大きくなるよりもいいものを造ることが大事
Photo TONY TANIUCHI Text Fumio Ogawa
テタンジェは、伝統あるシャンパーニュ地方にあって、数少ないファミリー企業。
その方針は、数より品質という。それがブランド力につながっている。
そんなテタンジェ社が見据える未来とは?
先頃来日した次期当主、クロヴィス・テタンジェ氏に聞いてみた。
「おいしいワインを造るのは簡単だ。おいしいワインをたくさん造るのは難しい」
フランスの高級シャンパーニュを代表するブランドのひとつ、テタンジェ社のクロヴィス・テタンジェ氏が先頃、日本を訪れた際の言葉だ。
クロヴィス・テタンジェ氏は、取締役輸出部長として、世界140カ国を相手に、テタンジェの市場を確立かつ拡大する任務を果たしている。
「新しい市場がどんどん生まれています。しかし、私たちは(市場での)巨人を目指しません。大事なのは、テタンジェのブランドが、品質の高さの証明であり続けることです」

Clovis Taittinger クロヴィス・テタンジェ
1978年フランス シャモニー・モンブラン生まれ。幼少時代をシャンパーニュ地方で過ごし、ソルボンヌ大学にて歴史を学ぶ。ビジネススクールを卒業し、不動産、ホテルビジネスの会社を経営した後、2007年テタンジェ社に入社。趣味は読書で遠藤周作、宮部みゆきなどの日本文学も好む。
1978年フランス シャモニー・モンブラン生まれ。幼少時代をシャンパーニュ地方で過ごし、ソルボンヌ大学にて歴史を学ぶ。ビジネススクールを卒業し、不動産、ホテルビジネスの会社を経営した後、2007年テタンジェ社に入社。趣味は読書で遠藤周作、宮部みゆきなどの日本文学も好む。