（左上から）カサブランカ(自動巻き／SSケース×SSブレスレット／1,218,000円)。トノウ・カーベックス マスターバンカー(自動巻き／18KWGケース×クロコダイルストラップ／2,709,000円)。ロングアイランド クレイジー・アワーズ(自動巻き／18KWGケース×クロコダイルストラップ／3,412,500円)。トノウ カーベックス シークレット・アワーズ(自動巻き／18KPGケース×クロコダイルストラップ／4,095,000円)。
エスプリに富んだ時と戯れるファンタジー
1983年から数々の複雑腕時計を世に送り出し、時計の歴史的価値を提唱してきたフランク・ミュラーは、「ヴェガス」の発表以来、往年の時計製法に固執せず、時に対する概念を高次元に昇華させ、現代工学を活かした革新を成し遂げてきた。中でも「カサブランカ」は、雨風や砂塵舞うタイトな環境から保護する初のステンレススティールモデルだ。それは同名の名作映画で寡黙なタフガイを演じたボギーのソフト帽やトレンチコート、タバコにバーボンといったハードボイルドなスタイルにシンクロさせた趣だ。また「マスターバンカー」は、銀行家から発想を得たという世界の金融市場の時刻を示すモデル。3タイムゾーンの時分表示は海外支社を持つ者や漫遊者に好適なアイテムだ。そして、あたかもアインシュタインの相対性理論を時計に置き換えたかのような「クレイジー・アワーズ」や「シークレットアワーズ」など、いずれも今世紀の時計史を飾る次代に残すべき作品である。
http://www.franckmuller-japan.com/
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