
筆者が滞在した<グランド(Grande)>ルームは広々としていて、シャワーとは別に、部屋の中に猫足のバスタブが置かれているのがチャーミング。部屋に置かれた「モノクル(Monocle)」マガジンをスタンドに立て、「コテ・バスティード(Côté Bastide)」のアルガン・シャワージェルを数滴垂らしたら、贅沢なバスタイムを楽しみたい。ミニ・バーからノマド・ホテル特製シャンパンを取り出して、グラス片手にお湯に浸かれば、映画の一幕に飛び込んだような気分になるのでは。住み慣れた家のように思わず長居したくなる部屋だが、客室に隠っていてはこのホテルの魅力は堪能しきれない。1階のレストラン&バーは、「パーラー(The Parlour)」「暖炉(Fireplace)」などテイストの異なる5つの空間に分けられているので飽きることがない。しかもメニューは近所のミシュラン3つ星店「イレブン・マディソン・パーク(Eleven Madison Park)」のシェフが担当しているので、グルメな方をも唸らせること確実。夜のカクテルアワーはぜひ見事な「図書室(Library)」でオリジナルドリンクを。