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(左)現在、基礎工事造成中のティエン・パーク内。全てが急ピッチで進められている。
(上)川の浮き島にある寺。キエン社長も現地を訪れた際には、必ずお参りをする。
ハイテク・インフラをフルに活用
この宅地の東に隣接するエコ・ヴィラは、運河に囲まれたベネチア風の家並み。家の前にボートがつなげるようになっている。また、クデ川沿いには、300~400㎡の南欧風の屋敷が連なるリバーサイド・ヴィラが広がる。中央のヒル・ヴィラは600~3000㎡の邸宅が点在する景観に。このほど、新たにヒル・ヴィラの宅地北側に隣接する敷地120ヘクタールを購入、さらに敷地が拡大することになった。
 ティエン・パークの南西約4㎞には、政府により1200ヘクタールのハイテク・パークの造成工事も進んでいる。外資のIT産業の誘致に力を入れており、完成時には5万人以上がここに従事する予定。ここに働く外資系職員の住居として、ティエン・パークは既に打診を受けているという。
 「インテリジェントシティーを目指すダナン政府は、こうした周辺プロジェクトにも協力的です。ティエン・パークは我々の得意分野であるインフラシステムを駆使した、インテリジェントタウンともしたい。セキュリティーも万全の体制となる。一方で、ボートによる公共交通機関の開通、川に浮かぶ三つの島の活用など、リゾートらしい工夫も凝らしている。半島に守られ、津波、台風といった天災の影響も受けない良い立地をフルに生かしていきたい」と、キエン氏は自ら操縦するボートでプロジェクトを案内しながら、胸を張る。島にはベネチア風のイタリアン・レストランを出店する一方、水神を祭った寺をきれいに改装し、地元の人々に開放するという。クデ川沿いを東に3㎞ほど行った河畔では、米国の投資会社による40億ドルのカジノリゾートのプロジェクトが進行している。こことは公共のボート運航を交渉中だ。
 「経済成長を遂げるベトナムが誇れる、エコ環境での質の高いライフスタイルを提唱したい。また、ここのコミュニティーを通じて日本との関係をより深めたい」と、かじをとるキエン氏の日焼けした笑顔が輝く。
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