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レーサーは20代の若者から、60代のベテランまで。選手寿命は長い。体力とスピードに勝る若手と、経験豊富で整備巧者のベテランがスリリングなレースを展開する。
180秒の興奮に酔う
BOAT RACE HEIWAJIMA
Photo TONY TANIUCHI Text Junko Chiba
これから始まるレースに胸が高鳴る
ボートレースは整備から始まる。ルールは「自主整備」。抽選により割り当てられたボート、モーターで、レーサーが自らモーターの整備や自前のプロペラの調整を行う。この整備の巧拙がレースの勝敗を決することも少なくない。例えば外からのまくり――全速で内の艇を抜いていく戦法を取る人は伸び型にしたり、本体のパワーを最大限引き出すためにプロペラをたたくなどして、自分のレーススタイルに合わせて調整する。そうして整備したボートに、レーサーは正座して乗り、2カ所のターンマークを旋回する時は腰を浮かしてバランスを取りながらモンキーターン。1周600メートルのコースを3周して、入着順位を競う。
 6艇はスタート約1分40秒前にピットアウトして待機行動に入る。自分が得意な、勝てそうなコースを狙った駆け引きが行われるのだ。そして限りなく0秒に近い瞬間にスタート地点を通過しゴールを目指す。水しぶきと轟音(ごうおん)とともに、水上を飛ぶように走る艇は、10秒と経たずに第1ターンマークを旋回する。ここが一番の勝負どころ。インを回って先行を狙う艇、大外から全速のまくりを仕掛ける艇、先を行く内の艇の間を抜ける差しを決めようとする艇……6艇が入り乱れて激しい争いを繰り広げる。ボートレースが「水上の格闘技」と呼ばれるゆえんである。
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