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その結果としてオフィス物件の募集賃料も上昇しており、同地区の10月の平均は3.3平方メートル当たり2万597円と前月比で0.78%高く、その上昇は58カ月連続になった。もちろん、こうした事実に目を向けない方がどうかしている。
 実際、海外投資家は2018年の年初からJリートへの買い意欲を強めており、1月から10月の買い越し額は累計で2026億円にも上っている。また、以前からJリートの“お得意様"である地方銀行も、あらためて買いの手を出してきている模様である。
 結果、東証REIT指数は足元で年初来高値の水準にあるが、それでも平均分配金利回りは4%を超える水準となっており、全体としては割安感がある。なおもNAV倍率(現在の投資口価格が純資産価値に対し、何倍かを示しているもの)が1倍に満たない銘柄も少なからずあり、まだまだ評価不足と言える。
 米・日株価の乱高下が続くなか、より安定的な収益分配を実施するJリート市場には一段の活況が期待できるものと思われる。
(左)THIS MONTH RECOMMEND 痛快に読める成功の一冊
オンデーズという企業の再生に携わった田中社長が、買収後にたどった苦節7年の事実をもとにしながら、一つのフィクション、パラレルワールドの物語として書き連ねた一冊。中身の大半は事実であると思われ、そこには企業がフェニックスとして羽ばたく法や経営者の心の持ちよう、銀行との真剣勝負の在り方、心が通った社員との接し方など、企業経営に関わる数々の大切なヒントがちりばめられており、読後感は痛快の一言である。
『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』田中修治著/幻冬舎/1,728円
(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com
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