

金融コラム 田嶋智太郎 経済アナリスト
投資の世界でも注目されるSDGs経営とは?
10月に入って日経平均株価は一時2万4500円近くにまで値上がりし、27年ぶりの高値を更新するに至った。目先、一時的な調整を交える場面に遭遇する可能性もあるが、かねて株式市場には「米中間選挙の年は決まって年末株高になる」というアノマリーがあり、今回もそれを地で行くこととなる公算は大であると思われる。
そんな株式市場で昨今、とくに注目を集めるワードの一つに『SDGs(エスディージーズ)』がある。これはSustainable Development Goals=「持続可能な開発目標」の頭文字をとったもので、2015年9月の国連サミットにおいて採択された。
「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」、「気候変動に具体的な対策を」など、2016年から2030年までに国連が達成することを目指す大きな17の目標とそれらを実現するための具体的な169のターゲットで構成されている。
周知のとおり、最近よく目にし耳にするワードとしては他に『ESG(投資)』というのもある。これは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもので、これら三つの観点を重視したうえで投資家が投資先を選別する姿勢が望ましいとされている。
実のところ「ESG」と「SDGs」はともに国連(国際連合)を中心に生まれた基準であり、互いが非常に深い関係で結ばれている。言うなれば、ESGは機関投資家を中心に広く投資家が投資先を選別する際に考慮したい基準であり、SDGsは投資家に選別してもらうべき各企業が導入したい経営の基準ということになろう。
国内においては、主に官邸と外務省が後ろ盾となって「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が結成され、2016年5月から同本部主催の会合が定期的に開催されている。それに並行して同本部は、SDGsの達成に向けて、優れた取り組みを行う企業や団体などを表彰する「ジャパンSDGsアワード」を実施しており、昨年(2017年)行われた第1回のアワードでは北海道下川町や金沢工業大学、吉本興業、福岡県北九州市などが各賞を受賞。上場企業では、住友化学株式会社がSDGs推進副本部長(外務大臣)賞、株式会社伊藤園がSDGsパートナーシップ賞(特別賞)を受賞した。
そんな株式市場で昨今、とくに注目を集めるワードの一つに『SDGs(エスディージーズ)』がある。これはSustainable Development Goals=「持続可能な開発目標」の頭文字をとったもので、2015年9月の国連サミットにおいて採択された。
「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」、「気候変動に具体的な対策を」など、2016年から2030年までに国連が達成することを目指す大きな17の目標とそれらを実現するための具体的な169のターゲットで構成されている。
周知のとおり、最近よく目にし耳にするワードとしては他に『ESG(投資)』というのもある。これは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもので、これら三つの観点を重視したうえで投資家が投資先を選別する姿勢が望ましいとされている。
実のところ「ESG」と「SDGs」はともに国連(国際連合)を中心に生まれた基準であり、互いが非常に深い関係で結ばれている。言うなれば、ESGは機関投資家を中心に広く投資家が投資先を選別する際に考慮したい基準であり、SDGsは投資家に選別してもらうべき各企業が導入したい経営の基準ということになろう。
国内においては、主に官邸と外務省が後ろ盾となって「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が結成され、2016年5月から同本部主催の会合が定期的に開催されている。それに並行して同本部は、SDGsの達成に向けて、優れた取り組みを行う企業や団体などを表彰する「ジャパンSDGsアワード」を実施しており、昨年(2017年)行われた第1回のアワードでは北海道下川町や金沢工業大学、吉本興業、福岡県北九州市などが各賞を受賞。上場企業では、住友化学株式会社がSDGs推進副本部長(外務大臣)賞、株式会社伊藤園がSDGsパートナーシップ賞(特別賞)を受賞した。