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(左から)エドゥアール・マネ《自画像》1878-79年、ギュスターヴ・カイユボット《ピアノを弾く若い男》1876年、岡 鹿之助《セー ヌ河畔》1927年。
ブリヂストン美術館が贈る“あなたに見せたい絵”
開館60周年を記念して
代表作109点のほか、新たに所蔵した2作品も初公開
今年1月に開館60周年を迎えたブリヂストン美術館。創設者、石橋正二郎の「世の人々の楽しみと幸福のために」という遺志の下、現在では約2500点以上のコレクションを所蔵している。
 3月31日(土)から開催される「あなたに見せたい絵があります。─ブリヂストン美術館開館60周年記念」展では、ブリヂストン美術館と石橋財団石橋美術館が所蔵する代表作109点を一堂に集め、「自画像」「肖像画」「レジャー」「海」など11のテーマに分けて題材別、ジャンル別に展示する。例えば今回出展されるマネの《自画像》は、画家が生涯にわたって2点しか残していない自画像のうちの1点であり、画家にとって重要な位置を占める作品を、ブリヂストン美術館が所蔵している好例と言えるだろう。
 さらに今回、2011年度に新たに所蔵された2作品を初公開する。一つはギュスターヴ・カイユボットの《ピアノを弾く若い男》で、ブリヂストン美術が初めて所蔵するカイユボット作品だ。細部と仕上げに細かい注意を払いつつ、一方で逆光を効果的に用いた光の繊細な描写に、カイユボットの絵画様式を見て取れる。もう1点が、岡鹿之助《セー ヌ河畔》である。渡仏し、ルソーやスーラの影響を受けた岡は、考え抜かれた構図を細やかな筆致で描く独自の風景画を確立した。
 本展の後も、ブリヂストン美術館では開館60周年を記念した特別展を企画している。日本のアートシーンを牽引してきた石橋財団コレクションの粋を、改めて堪能できるだろう。
 
●あなたに見せたい絵があります。─ブリヂストン美術館開館60周年記念
開催期間:3月31日(土)~6月24日(日)
開催場所:ブリヂストン美術館 東京都中央区京橋1-10-1
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜日~20:00)
(入館は開館の30分前まで)
休館日:4月15日(日)、4月23日(月)、5月28日(月)
問い合わせ TEL03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/
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