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6000坪の広大な敷地に14棟という贅沢
春夏秋冬それぞれに絶景を見せてくれる雲仙。その姿を堪能する旅に出掛けよう――そう思い立ったとき、お薦めしたい隠れ宿がある。雲仙国立公園内に立つ旅亭「半水盧」だ。
 耳を澄ませば、静寂の中、水の音がかすかに聞こえる。6000坪の広大な敷地に独立型客室がわずか14棟という、なんとも贅沢な宿である。
 中でも2棟だけの特別室「寿苑」と「椿苑」は、90坪平屋建ての完全な離れに露天風呂を備えた造り。専用門をくぐった瞬間から、雲仙の地を手に入れたかのようなプライベート空間に旅の疲れが癒やされていく。
 客室は全て、本格的な数寄屋造り。繊細な細工を施した欄間など、伝統技法が目を楽しませてくれる。聞けば、京都から呼び寄せた宮大工が3年かけて建設したもので、その完成度の高さは建築家も見学に訪れるほどだという。
 窓の外に目をやれば、幽玄な日本庭園が広がる。全国から石や庭木を集め、四季折々で違った風情を楽しめるよう計算された宿こだわりの庭だ。数寄屋造りと日本庭園。そのし
みじみとした佇まいにこれほど心が癒やされるのは、日本人のDNAゆえだろうか。
(左)特別室「椿苑」のリビングから中庭を眺めて。四季を感じることができる花木や、石、灯籠などが配された本格的な日本庭園は、朝夕の食事をする大広間から眺めても美しい。(右)特別室の露天風呂は源泉かけ流し。雲仙温泉の中でも特にメタケイ酸が強いこの宿の温泉は、“美肌効果”が高い。他に10畳ほどの和室、ソファのある居間、ベッドを備えた寝室などで構成される。
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