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(上)ステレオ・パワーアンプ P-7300(税込1,296,000円)
2世代分の進化を遂げ9年ぶりに刷新された、800W×2(1Ω負荷)を誇る大出力ステレオパワーアンプ。スピーカーへの制動力を示す数値も従来機の3倍以上を達成し、圧倒的な静けさとパワフルな躍動感を両立している。

(下)プレシジョン・ステレオ・プリアンプC-3850(税込1,944,000円)
独自のボリュームコントロール機能Balanced AAVAをさらに進化させ、内部雑音の発生を徹底的に抑えてより透明感の高いサウンドを実現したフラッグシップ・プリアンプ。ボリュームセンサー部のフィーリングもより上質に進化。


●アキュフェーズ TEL045-901-2771  www.accuphase.co.jp
心に響く精緻な音を守り続ける アキュフェーズ
Text Takashi Iwai
1970年代の高度成長期、オーディオの世界でも多くの企業が大量生産・拡大路線へと突き進んでいた。そうした風潮の中、いち早く“量より質”への転換を図ったのが国産ハイエンド・オーディオメーカーの雄、アキュフェーズだ。今や世界にも認められる孤高のブランドとして成長。その原点たる日本ならではのこだわりが詰まった企業姿勢に迫る。
電化製品だが音楽を奏でるために生まれ、感性に訴えかけるという点で特殊な立ち位置なのがオーディオ製品である。そのなかでも創業以来、大量生産・拡大路線とは距離を置き、本物と呼べる高級品だけを作り続けてきたのがアキュフェーズである。
 オーディオ全盛期、拡大路線を突き進んでいたトリオ(現・JVCケンウッド)とたもとを分かった有志により1972年に創業。それ以来海外の著名な一流ブランドに負けない最高のオーディオ製品を開発すべく技術を磨いてきた。その主要な製品は音を増幅するアンプとCDやSACDを再生するプレーヤー、チューナーといったジャンルに絞られており、年間6モデル程度の新製品を送り出している。本社工場で組み立ての最終工程から各種測定、連続運転試験、全個体検査、梱包まで行える体制を構築。全機種における主要部品の在庫も確保し、創業当時の製品までさかのぼって対応出来うる限りの修理を行うメンテナンス部門まで備えている。製造過程では一台ずつ“カルテ"といえる製品履歴カードを作成、ユーザーからの愛用者カードが届き次第、きちんと紐付けするなど、トレーサビリティーの点でも万全を期す。こうした地道な取り組みを創業以来積み上げてきた結果、海外市場でも真摯(しんし)な製品づくりと企業体制を評価され、オーディオ大国であるドイツの専門誌では並み居る強豪を大差で抑え、トップの評価を獲得。日本ならではの細やかな気遣いと精緻(せいち)な物作りが結実し、今や世界的にその名をとどろかす、マニア垂涎(すいぜん)のブランドとなったのだ。
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