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“流行には無縁”が我々のプライド
次回のジュネーブサロン(SIHH)開催は、来年1月に早まるが、同社では新作発表に問題ないという。しかし毎年新作を多数発表する傾向には異を唱える。「長く愛用できる機械式時計にファッション時計のような年毎のトレンドを仕掛けることには懐疑的です。使い込む味わい深さも楽しみのひとつだけに1年で型落ちとなっては機械式時計の存在を否定するようなもの。良質な時計は長く作り続けられ、いつの時代に存在しても可笑しくありません。」とクローネ氏はいう。特にジャーマン・プロフェッショナルの気概には、今日が完璧な仕上がりでも、明日も完璧に仕上がるわけではないことが念頭にある。誰でもミスを犯せばフラストレーションを感じ、さらにミスを続発することもある。しかし自己への不満は、集中力を高め、技術を向上させ、質を極めた息の長いモデルを生む秘訣だと捉えている。これが流行と無縁ながらハイポジションを維持する同社の生き方なのだ。
新作“カバレット トゥールビヨン”は、200年におよぶトゥールビヨンの歴史の中で誰も成しえなかった正確な時刻合わせのための秒針停止機構の装備を実現。このソリューション的ウォッチメーキングに驚きと感動を覚えるには、時計製造の歴史を少なからず理解していなければ感じることはできない。
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