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(上)「雲の間」など洋室を三つ備えるロッジ風の宿泊棟。洋室のベッドは京都・俵屋と同じものが設えられている。 (下左)縁側のある特別室「山の間」。天井を飾る古色の竹が風流な雰囲気を醸す。どの部屋も温泉床暖房で足元から温まる。(下右)どの部屋も内風呂は香り高い檜の浴槽。「雲の間」の内風呂は半露天感覚で楽しめる。
ふうきの里が誕生したのは、10年ほど前。「文化の漂う町づくり」の一環として造成された別荘地に、九州の著名人、財界人が集うサロン風の施設をつくったのが始まりだ。その2年後、3つの離れ屋から成る全5室の、異趣を醸す宿泊棟が増築され、現在の会員制の宿に変容された。
 一番の心尽くしは、豊後の海の取れたての旬の魚たち。丸々と肥えたブリ、ヒレがピンと立った天然のト
ラフグ、鱗が青光りしたアジ、縞模様が特徴的なハガツオ、朱も鮮やかなマダイ、動き回る伊勢エビ……次々と盆に並べられる魚には目を見張るばかり。
「大分県南部の鶴見半島という、豊後水道に向かって東に突き出した半島周囲の海で取れた魚です。あの辺はリアス式海岸が発達していていい魚がたくさん取れます。養殖でもなければ、柔な育ち方もしていない、急流にもまれて育ったよりすぐりの本物ばかり。もちろん、肉や野菜も新鮮な本物だけを使っています。地元の旬を食していただくことが、何より私たちが大事にしているおもてなしなのです。事前にお客様のお好みや食べたいものを確認させていただいた上で、ご用意しています」
 2代目・大賀啓史氏(プライム・ヴィラ代表取締役)は胸を張る。
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