

金融コラム 田嶋智太郎 経済アナリスト
日経平均株価は長い目で見て3万円台乗せも夢ではない!?
去る11月7日、ついに日経平均株価が1996年6月につけた平成バブル崩壊後の戻り高値=2万2666円を超え、同月9日には25年ぶりに2万3000円の大台に乗せる場面をも目の当たりにすることとなった。思えば、わずか2カ月ほど前にあたる9月8日安値は1万9200円台で、あれから約4000円もの値上がりを見たことになる。果たして、これはバブルなのだろうか。
日本経済新聞によれば、11月9日時点における日経平均株価採用銘柄(225社)の予想1株当たり純利益(EPS)の平均値は1509円で、そこから弾はじき出される日経平均株価の株価収益率(PER)の予想値は15.15倍ということであった。
この予想PERというのは、予想EPSに対して何倍の水準にまで株価が達しているかを示すもので、近年は13.5 ~ 16.5倍程度が一般的(妥当水準)とされてきている。つまり、現在の15倍台と水準は決して割高ではない。また、足下の予想EPSに対して最大で16.5倍の水準=2万4900円あたりまで日経平均株価が買われてもおかしくはないと見ることもでき、今後もまだ十分な上値余地を見込むことができそうである。
まして、日経平均株価採用銘柄の予想EPSの平均値、それ自体が今後もまだまだ伸びる可能性を秘めている。執筆時は3月期末決算企業の「上半期」の決算発表が佳境となっているが、すでにスタートしている「下半期」は一段と業績が伸びる可能性も大いにある。言うまでもなく、国内上場企業の“稼ぐ力"は近年飛躍的に伸びてきており、今後はそのぶんだけ日経平均株価の妥当水準というのも引き上げられる可能性があるということになる。
日本経済新聞によれば、11月9日時点における日経平均株価採用銘柄(225社)の予想1株当たり純利益(EPS)の平均値は1509円で、そこから弾はじき出される日経平均株価の株価収益率(PER)の予想値は15.15倍ということであった。
この予想PERというのは、予想EPSに対して何倍の水準にまで株価が達しているかを示すもので、近年は13.5 ~ 16.5倍程度が一般的(妥当水準)とされてきている。つまり、現在の15倍台と水準は決して割高ではない。また、足下の予想EPSに対して最大で16.5倍の水準=2万4900円あたりまで日経平均株価が買われてもおかしくはないと見ることもでき、今後もまだ十分な上値余地を見込むことができそうである。
まして、日経平均株価採用銘柄の予想EPSの平均値、それ自体が今後もまだまだ伸びる可能性を秘めている。執筆時は3月期末決算企業の「上半期」の決算発表が佳境となっているが、すでにスタートしている「下半期」は一段と業績が伸びる可能性も大いにある。言うまでもなく、国内上場企業の“稼ぐ力"は近年飛躍的に伸びてきており、今後はそのぶんだけ日経平均株価の妥当水準というのも引き上げられる可能性があるということになる。