


(上)郊外のヌメア市民墓地。陽光に照り映える色鮮やかな花々は、天国に捧げられているよう。
(左下)公園で夕涼みをするメラネシアン。強い陽光にミッションローブの原色が鮮やかに輝く。
(右下)チバウ文化センター。先住民族の伝統家屋カーズを近未来的に表現した建物が10棟並ぶ。
(左下)公園で夕涼みをするメラネシアン。強い陽光にミッションローブの原色が鮮やかに輝く。
(右下)チバウ文化センター。先住民族の伝統家屋カーズを近未来的に表現した建物が10棟並ぶ。
フレンチとメラネシアンの融合
おもしろいのは、そのフレンチタウンにも島固有のメラネシアン文化がしっかりと根を下ろし、異趣の彩りを色濃く映している点だ。わかりやすくたとえるなら、モードの服を小粋に着こなして闊歩するマダム・マドモアゼルと、原色のミッションローブを風にそよがせてゆったりと歩くメラネシアンがそこここで行き交い、南の島の空気の中で溶け合いながら独特の雰囲気をつくり出している、といったところだろうか。コロニーの歴史が文化の混合を経てきれいな形で残されていると感じる。
そういう町だから、そぞろ歩きがまた楽しい。コーラルピンクやレモンイエローなどのパステルカラーが特徴的なコロニアル建築、真っ赤な花をつける火炎樹が美しい街路、ヨットハーバーから吹き抜ける優雅な風、マルシェに並ぶ野菜や果物のトロピカルな色と焼きたてパンの香り…さまざまな出合いに、五感が刺激されるようだ。
そういう町だから、そぞろ歩きがまた楽しい。コーラルピンクやレモンイエローなどのパステルカラーが特徴的なコロニアル建築、真っ赤な花をつける火炎樹が美しい街路、ヨットハーバーから吹き抜ける優雅な風、マルシェに並ぶ野菜や果物のトロピカルな色と焼きたてパンの香り…さまざまな出合いに、五感が刺激されるようだ。