そんな決算対策売りも、例年3月の中旬あたりまでには一巡する。それ以降は大口の売りが引っ込むため、基本的には株価の上値が軽くなりやすい。4月に入れば、国内の機関投資家などがあらためて日本株を買い始める。それがわかっているから、海外投資家や個人投資家は3月下旬から日本株を買い拾い始め、4月から5月初旬あたりにかけてピークに向かうことが多い。
実際、2016年から遡(さかのぼ)ること10年間、4月は例外なく海外投資家が日本株を買い越してきた。一方で、個人投資家は3月中旬あたりまで小型株に資金をシフトさせておき、3月下旬あたりから徐々に主力・大型株へと資金を戻していくことが多い。執筆時の3月上旬時点においては、日経ジャスダック平均株価や東証2部株価指数が歴史的な高値圏にある。
このように考えると、この3月下旬から4月にかけて日経平均株価が2万円の大台に乗せ、場合によっては2015年6月につけた2万1000円近くの高値を試す可能性も大いにあるものと思われる。そもそも、国内企業の2017年3月期は2ケタ増益となる可能性が高いと見られており、4月中旬以降には決算発表を通じてその実態が明らかになってくる。続く2018年3月期の予想もそう見劣りするものではないだろう。
ただ、例年5月中旬あたりまでに株高のピークが一旦(いったん)訪れやすいということも一応念頭には置いておきたい。海外ヘッジファンドの決算は5月、6月であることが多いし、周知のとおり「セル・イン・メイ」というウォール街の格言もある。ちなみに、米大統領のハネムーン期間も4月下旬には“期限"を迎える。
実際、2016年から遡(さかのぼ)ること10年間、4月は例外なく海外投資家が日本株を買い越してきた。一方で、個人投資家は3月中旬あたりまで小型株に資金をシフトさせておき、3月下旬あたりから徐々に主力・大型株へと資金を戻していくことが多い。執筆時の3月上旬時点においては、日経ジャスダック平均株価や東証2部株価指数が歴史的な高値圏にある。
このように考えると、この3月下旬から4月にかけて日経平均株価が2万円の大台に乗せ、場合によっては2015年6月につけた2万1000円近くの高値を試す可能性も大いにあるものと思われる。そもそも、国内企業の2017年3月期は2ケタ増益となる可能性が高いと見られており、4月中旬以降には決算発表を通じてその実態が明らかになってくる。続く2018年3月期の予想もそう見劣りするものではないだろう。
ただ、例年5月中旬あたりまでに株高のピークが一旦(いったん)訪れやすいということも一応念頭には置いておきたい。海外ヘッジファンドの決算は5月、6月であることが多いし、周知のとおり「セル・イン・メイ」というウォール街の格言もある。ちなみに、米大統領のハネムーン期間も4月下旬には“期限"を迎える。

(左)次世代の農業が日本を変貌させる!?
日本農業新聞の記者を経て、現在も食と農の取材を続ける著者は前々著『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』(講談社)で世間をアッと驚かせた。いまや「AI」というワードが目耳に触れない日はないぐらいだが、それは既に農業の分野で大きく活躍の舞台を広げているという。今後、農業分野で実証されたAIの有効活用例が医療や福祉、観光などの分野に応用され、互いに融合していくと日本の未来は書名のとおり「凄い」ことになりそうだ。
『日本発「ロボットAI 農業」の凄い未来』窪田新之助/講談社+α新書/ 907円
(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com
日本農業新聞の記者を経て、現在も食と農の取材を続ける著者は前々著『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』(講談社)で世間をアッと驚かせた。いまや「AI」というワードが目耳に触れない日はないぐらいだが、それは既に農業の分野で大きく活躍の舞台を広げているという。今後、農業分野で実証されたAIの有効活用例が医療や福祉、観光などの分野に応用され、互いに融合していくと日本の未来は書名のとおり「凄い」ことになりそうだ。
『日本発「ロボットAI 農業」の凄い未来』窪田新之助/講談社+α新書/ 907円
(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com