フラッグシップシリーズ「ジェッター」は、ボーダーレスに世界を飛び回るジェットセッターをイメージしたもの。「持つ人の個性を引き立たせる、上質で洗練された大人の鞄」というコンセプトのもと生み出された、一点の曇りもない真っ白なこの「ジェッター」にこそ、ブランドのこだわりが詰まっている。
というのも、白い革鞄を作ることは当初、社内の製造部門からも販売部門からも嫌がられた。しかし、こうして「作りにくい」と考えられているものを、逆転の発想で丁寧に一つひとつ仕上げていけばいいのではないかと、西田氏が押し切るカタチでスタートしたという。デザインはシンプルだが、豊岡の鞄職人の確かな技術がなければ実現できない鞄なのである。
というのも、白い革鞄を作ることは当初、社内の製造部門からも販売部門からも嫌がられた。しかし、こうして「作りにくい」と考えられているものを、逆転の発想で丁寧に一つひとつ仕上げていけばいいのではないかと、西田氏が押し切るカタチでスタートしたという。デザインはシンプルだが、豊岡の鞄職人の確かな技術がなければ実現できない鞄なのである。




革を指で持ち上げて、隠れた汚れを見逃さないようにじっくり点検する。こうした細部までこだわり抜くことで美しい白を実現できる。 / ブランドのタグをミシンで縫い付ける。厚みのある革同士を縫い付けるのは、かなり難しい技術。ずれることなくしっかりと。 / 途中、鞄を何度かつるし、本来使う状態にして、シボのそろい、タグの位置など客観的に確認する。大量生産だとこうした工程はまずない。 / コバ液を革の切断面に丁寧に塗る。ポイントになるよう、あえて白い革に対して茶色の液をオリジナルで作ってもらっている。