執筆時において、日経平均構成銘柄の一株当たり利益(EPS)の平均(2016年度予想)は1180円となっている。これは前述したように1ドル=105円程度を前提としたものであり、今後はその前提が大きく引き上げられる可能性が高い。
日経平均構成銘柄の平均EPSと外国為替相場にはもともと高い相関があり、かねて1ドル当たり1円の変化でEPSは0.9%程度変動するとされている。よって、2017年度の想定為替レートが仮に15円程度の円安方向にスライドすれば、日経平均構成銘柄のEPSは平均で1360円程度となる可能性もある。
市場では、株価をEPSで割った値=株価収益率(PER)はおおよそ13.5 ~ 16.5倍の範囲で推移すると考えるのが一般的とされており、これを日経平均株価に当てはめると1万8300円~ 2万2500円あたりという想定水準が浮かび上がってくる。
2017年の年頭にあたり、一部の有識者から「場合により2万3000円もあり得る」などという威勢の良い声も聞かれた。それは、まんざら「あり得ないこともない水準」と言えそうである。
日経平均構成銘柄の平均EPSと外国為替相場にはもともと高い相関があり、かねて1ドル当たり1円の変化でEPSは0.9%程度変動するとされている。よって、2017年度の想定為替レートが仮に15円程度の円安方向にスライドすれば、日経平均構成銘柄のEPSは平均で1360円程度となる可能性もある。
市場では、株価をEPSで割った値=株価収益率(PER)はおおよそ13.5 ~ 16.5倍の範囲で推移すると考えるのが一般的とされており、これを日経平均株価に当てはめると1万8300円~ 2万2500円あたりという想定水準が浮かび上がってくる。
2017年の年頭にあたり、一部の有識者から「場合により2万3000円もあり得る」などという威勢の良い声も聞かれた。それは、まんざら「あり得ないこともない水準」と言えそうである。

(左)いま「ポピュリズムの時代」を理解したい!
思えば、2016年は英国のEU離脱決定や米国のトランプ大統領誕生など、世界のあちこちで「まさか」と思えるような出来事が現実となり、国際金融市場は一時的にも混乱を来した。だが、本書を通じて「ポピュリズムとは何か」を再考すれば、それらの出来事が必ずしも「まさか」ではなかったとの理解も可能になる。2017年は欧州各国で重要な政治イベントが目白押し。その背景となる政治現象を事前に理解しておきたい。
『ポピュリズムとは何か』水島治郎/中公新書/ 886 円
(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com
思えば、2016年は英国のEU離脱決定や米国のトランプ大統領誕生など、世界のあちこちで「まさか」と思えるような出来事が現実となり、国際金融市場は一時的にも混乱を来した。だが、本書を通じて「ポピュリズムとは何か」を再考すれば、それらの出来事が必ずしも「まさか」ではなかったとの理解も可能になる。2017年は欧州各国で重要な政治イベントが目白押し。その背景となる政治現象を事前に理解しておきたい。
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(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com