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(上)高野山駅からケーブルカーに乗って下山。雄大な景色を楽しみながら、急勾配を降りていく。極楽橋駅まではわずか5分で到着だ。(下)高野山への列車の旅をより楽しんでほしいと誕生した南海電鉄・高野線こうや花鉄道「天空」。世界遺産を間近に控えた自然を進むほどに感じることができる列車が「天空」である。その車窓からの景色。
雄大な自然を肌で感じる列車の旅を
この険しい〝お山〟へ参拝するとなると、現代では険しい山々と深い谷の合間を電車とケーブルカーを乗り継いで行くのがいい。電車やケーブルカーから臨める雄大な自然が出迎え、包み込んでくれる。この景色を見ながら、進むほどに五感は研ぎ澄まされ、日常を忘れて心が解き放たれるはずだ。そして、ケーブルカーに乗り最終目的地点である「高野山」駅に到着するとすぐに、標高約900メートルに位置する〝お山〟は、清浄な空気に満たされ、ここが天空の都市であることを肌で感じるはずだ。
 ケーブルカーに乗るまでは、高野山を間近に控えた山岳地帯をゆっくりと走行する南海電鉄・高野線こうや花鉄道「天空」がオススメだ。JR線と南海電鉄・高野線が交わる橋本駅から、ケーブルカーへと乗り換える極楽橋駅までの19.8km、標高差443mの山岳区間を結んでいる。急勾配の斜面にはりつくように、蛇行しながらゆっくり進んでいく。車内を吹き抜ける森の冷気、風が運ぶ鳥の声、虫の音、花の香り、これらを存分に楽しみながら、高野山へと向かえる。近年、高野山への鉄道の旅をゆっくり楽しむために誕生したのが南海電鉄の「天空」だ。窓の外に広がる紀の川や不動谷川、険しい山間の風景を見渡せるように大きな窓を設えた車両には、窓側を向いた「ワンビュー座席」などを数多く用意。森林の空気を取り入れる「展望デッキスペース」も設置されており、ここに立てばいつでも森林浴をしているような気分にさせてくれる。
 また、南海電鉄なんば駅から特急「こうや」なら、ケーブルカーに乗る極楽橋駅までは約90分と時間がかからないうえ、乗り換えも1回で済む。高野山を訪れるさいには、南海電鉄を利用すれば、〝高速に〟また〝ゆっくりと〟どちらの旅のスタイルを叶えてくれる。

●南海電鉄 TEL06-6643-1005 http://www.nankaikoya.jp/
(上)高野山へ列車で向かう場合の最終地点となる極楽橋駅で、こうや花鉄道「天空」と、南海なんば駅と極楽橋駅を90分で結ぶ特急「こうや」が並んで。(下)ワイドな眺めが楽しめる「ワンビュー座席」。大きな窓からは、紀ノ川や不動谷川、険しい山間の風景を見渡すことができる。
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