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(左上)金剛峯寺の蟠龍庭(ばんりゅうてい)。この石庭では、雲海の中で向かって左に雄、向かって右に雌の一対の龍が向かい合い、奥殿を守っているように表現されている。(左中)国宝21、重要文化財143をはじめとする、高野山に残る5万点以上の貴重な文化財や資料を保管、公開している「霊宝館」。(左下)高さ48.5メートルもある朱塗りの「根本大塔」。幾度も焼失を経験し、現在の姿に昭和12年に再建された。(右上)金剛峰寺の阿字観道場。金剛峯寺による阿字観講座が開講されている。(右中)高野山総本堂となる「金堂」。(右下)根本大塔内に鎮座する、大日如来像。
さすが世界遺産!見どころ満載の高野山
かつて高野山全体の総称だったのが高野山真言宗の総本山である「金剛峯寺」。それが明治2年に、豊臣秀吉が亡き母の菩提のために建立した「青巖寺」を改称。高野山真言宗400ヶ寺の総本山となって現在に至る。見どころは、雲海の中を雌雄一対の龍を表した石庭〝蟠龍庭〟のほか、狩野派による見事な襖絵、阿字観道場での瞑想体験など、濃密な密教空間に身を置ける贅沢をとことん堪能できる。ちなみに、阿字観の「阿」は、密教の本尊である大日如来を表している。瞑想するときは、大日如来と同じポーズをとり、「宇宙と自分とが一つになる」イメージで座禅を組むのが基本スタイル。ゆっくりと呼吸を整えながら、心をひたすら無にすることで、平常心を保ち、心身をコントロールできるようになる、真言密教の教えだ。
 ほかにも、必ず訪れたい場所も多い。高野山117カ寺が守ってきた貴重な文化遺産を収蔵する、宗教美術の殿堂とも言える「霊宝館」をはじめ、高野山の総本堂である金堂や、国宝不動堂などが立ち並ぶ壇上伽藍、その中心にそびえる根本大塔。
 このように見どころが凝縮されていることを知ると、いにしえから町全体が人々の信仰を集める場所である〝高野山〟であったとわかる。そして今もなお、その一体感は変わらずにあり、ここが宗教都市と言われるゆえんだ。
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