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(上左)11世紀末頃に高野山の総門として現在の場所に建てられた「大門」。現在の建物は再建されたもの。(上中)奥之院には、数十万基といわれる各時代の人々の供養塔が建ち並ぶ。写真は2011年のNHK大河ドラマの主役となる徳川秀忠の妻・江姫のもの。(上右)10月下旬、紅葉が始まったばかりの高野山。(下左)中央食堂「さんぼう」の「精進花籠弁当」。例えば、トマトのゼリーを「まぐろのお造り」に見立てるといった〝もどき料理〟となっていて、遊び心と華やかさがある精進料理だ。(下中)宿坊に泊まると、毎朝6時からのお勤めや護摩行に参加できる。(下右)高野山の大伽藍にある根本大塔を遠くから。
雲上に浮かぶ宗教都市「高野山」へ
最強のパワースポットへ
スピリチュアルな旅に出かけよう
弘法大師・空海が開創して約1200年。
空海が即身成仏を説き実践する密教修行の道場として選んだ高野山は、多くの面で空海の理念にかなった場所であると推測できよう。
 また、長き歴史上では、真言宗の総本山である金剛峯寺は、朝廷をはじめ貴族、武士の信仰を集め、政治にまで影響力を及ぼすまでになった。
 宗派をこえて、あらゆる人々の心のよりどころとして発展してきた高野山は、今も弘法大師を慕い、たくさんの人々が訪ねる聖地である。
 生前、幾度となく高野山を訪れ、精力的な取材活動をしていた司馬遼太郎は、
「大門のむこうは、天である。山なみがひくくたたなづき、四季四時の虚空がひどく大きい。大門からそのような虚空を眺めていると、この宗教都市がじつは現実のものではなく、 空に架けた幻影ではないかとさえ思えてくる。
 まことに、高野山は日本国のさまざまな都鄙のなかで、唯一ともいえる異域ではないか」
(司馬遼太郎文学碑「高野山管見」「歴史の舞台―文明のさまざま」より)
と語る。その通り、神秘のエネルギーを大地と空気に宿す、高野山に立つと穏やかな低山に囲まれた盆地の景色が広がり、そこが山上であることを忘れてしまう。そして、高野山は、決して敷居の高くない、どんな宗派も受け入れ、あらゆる人々の信仰を集める、開かれた宗教都市であることを実感できる。
 きっと今、誰もが求めているスピリチュアルな最強のパワースポットこそが高野山なのだ。雲上に浮かぶ浄土へ旅に出かけてみてはいかがだろうか。
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