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(上)フランス領有とカトリック改宗の歴史。週末、人々はヴァオ村の教会に集まる。
(下)ひっそりとした海辺に、メラネシアの信仰の神トーテムがキリスト像を取り囲む。
およそ2千人という島民のほとんどは、メラネシアン系先住民のカナック族と呼ばれる人々で、温暖なこの土地で漁業や農業を営みながら静かに暮らしている。島のあちらこちらには様々な姿のトーテムが、3千年にわたるカナックの伝統的信仰の象徴として祀られていた。1853年のフランス領有化により人々はカトリックへと改宗したが、元来の信仰と絶妙に融合しながら、先祖の精霊を呼び戻す伝統行事などが今もおこなわれている。
 偶然にもクトのビーチで、愛娘と休日を楽しむサミー・ヴァンゴウ氏と会った。ニューカレドニアを代表するトーテムアーティストである。ヴァオ村にある彼の工房で、彫り上げたばかりのカーヴド・ポスト(庭用のトーテム)を見せてくれた。ガヤックやビャクダンといった島原産の木が使われており、デザインはそれぞれの家のスピリットを表し、守り神となる。
(上)先住民であるカナック族は、伝統の守り神トーテムを彫り、信仰する。顔のデザインは先祖のスピリットを表しているという。
(下)イル・デ・パン島出身の高名アーティスト、サミーさん。上のトーテムも彼の作品。
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