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パーソナルチェアは、ただ単に椅子というだけでなく、扉のない“個室"でもある。家族とともに過ごしながらも、読書、映画や音楽鑑賞など、自分のしたいことが気持ち良くできる場所。夫、妻、親といった役割を少し離れ、自分が自分として過ごす時間を持つために、パーソナルチェアは快適な空間をつくってくれるだけでなく、そうした時間にふさわしいゆったりした雰囲気を醸し出してくれる。朝日木材加工代表取締役社長の竹内壽一氏は「それこそまさに私自身の欲しかった、座りたかった椅子なのです」と語る。
「しかし良いパーソナルチェアと言われるものはほとんどが外国製です。実際座ってみるとかなり大きく、身体が包み込まれると言うより沈み込んでしまう。操作レバーの位置も低く、くつろいだ体勢のままでは手が届かないなど、日本人の体型に合わないと感じていました」






1. 家具用椅子、車のシート開発の他、大正時代の革張り技術も会得している、日本でも貴重な人材の一人・高橋秀介氏。
2. 高橋氏のアトリエには肌ざわりや質感、色の異なるさまざまな革がストックされている。
3. 修理等をスムーズに行うために、本体の回転軸中心部のプレートまたはシールにシリアルナンバーを記している。
4. 6月東京ビッグサイトで行われた「インテリアライフスタイル」で発表された新作。白い革張りのものは今秋にも発売が決定している。カラフルな布バージョンは、現在ユーザーの意見を取り入れ、最終的なブラッシュアップの段階に入っている。
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