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阿波藍の魅力に迫る蒅を作り続ける伝承者
藍の葉を発酵させる作業場のことを寝床と呼ぶ。この山積みの葉に水を打ち、切り返しをしながら100日以上かけて蒅を作る。
明治期にピークを迎えた徳島の藍栽培は、その後、ドイツの化学メーカーによって合成藍が量産されるようになったことで衰退する。現在、「藍師」と呼ばれる職人が残るのは、県内に5軒のみ。そのうちの1軒である石井町の武知家と、武知家の藍に魅せられた板野町の染師を訪ねた。
 名西郡石井町の武知家は、この地で300年続く藍師だ。風情あるたたずまいは、映画『座頭市』の撮影に使われたほど。県内に5軒のみ残る藍師のうちの1軒で、現役藍師で武知家10代目の主人は、他では見られない昔ながらの製法で藍染めの原料となる蒅を作り続ける伝承者だ。蒅とは藍の葉を発酵させて作る染料のことで、阿波藍とはこの蒅のことを指す。
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