
阿波おどり界のレジェンド現る
Photo Masahiro Goda
Text Nile's NILE
Text Nile's NILE
娯茶平伝統の踊りの要は、リズム
今に残せし 阿波踊り
阿波はよいとこ 蜂須賀様の
お威勢踊に 夜が明ける
瓢箪ばかりが 浮きものか
私の心も 浮いてきた
浮いて踊るは 阿波おどり.
阿波おどりの中でも、常に観衆の熱い視線の先にいるのが、娯 茶平である。演舞場に娯茶平が現れると、その空気が一変する。
先頭で入ってくるのは、三味線や笛、大太鼓、鉦といった“鳴り物"だ。三味線がぞめきのリズムを刻みながら、笛が主旋律を奏でる。
そこへスーッと男踊りが現れる。腰を低く落とし、その足をつま先から出し、すぐに引くという動作を繰り返しながら、少しずつ歩を進める。
この娯茶平独特の“足運び"こそ、ぞめきのリズムに乗って踊る、まさに“浮いて踊るは阿波おどり"なのである。先頭に立って踊るのが、第7代連長の岡秀昭さんだ。