

欧米ではなぜ独立系金融アドバイザーが主流になったのか?
Text Rie Nakajima
最近、ちらほらと耳にするようになった独立系金融アドバイザー(IFA)。欧米では既に多くの富裕層がこのIFAに依頼し、効率的に資産運用しているという。証券会社や銀行との違いは何なのか、そのメリットとは。独立系資産コンサルティング会社、アンバー・アセット・マネジメントの友田行洋代表取締役に伺った。
資産運用を考える時、今の日本のように銀行や証券会社に相談するというのが一般常識だったのは一昔前のこと。欧米では、大手金融機関に属さない独立系金融アドバイザー(IFA)が台頭し、現在、50~60%のシェアを持つという。一体、なぜなのか。国内大手証券会社勤務を経て、日本で独立系資産コンサルティング会社、アンバー・アセット・マネジメントを設立した友田行洋代表取締役は語る。
「欧米でIFAが主流となったのは、大手証券会社などの金融機関と顧客は、前提として利益相反するからです」
証券会社は、企業の利益になる商品を売らなければいけない。顧客は担当者を信じて投資するが、当の担当者が2、3年で代わってしまい、「あの時、これがいいと言われたのに、どうしたらいいのか」と途方に暮れる。金融機関と信頼関係が築きづらいため、十分な相談をする相手もなく、資産を有効に生かせないでいる場合が非常に多い。
「欧米でIFAが主流となったのは、大手証券会社などの金融機関と顧客は、前提として利益相反するからです」
証券会社は、企業の利益になる商品を売らなければいけない。顧客は担当者を信じて投資するが、当の担当者が2、3年で代わってしまい、「あの時、これがいいと言われたのに、どうしたらいいのか」と途方に暮れる。金融機関と信頼関係が築きづらいため、十分な相談をする相手もなく、資産を有効に生かせないでいる場合が非常に多い。