最も近過去のサイクル安値というのは、言うまでもなく「リーマン・ショック後」の2008年第4四半期につけたものである。
その前は俗に言う「ITバブル後」、その前は「平成バブル後」ということになるわけだが、何より注目したいのは2008年第4四半期の31四半期後というのは、今年の第2四半期から第3四半期あたりであるということなのだ。
つまり、今年6月あたりを中心とした時期に日経平均株価が重要な「サイクル安値」をつける(または、すでにつけた)可能性があるということで、このことと消費税増税の延期や今後まとめられる大型経済対策、米国の成長加速と追加利上げなどの影響・効果が今秋あたりからつじつまを合わせるような格好となれば、これは非常に興味深いものと思われる。
くしくも、この6~7月は今年1月に日銀がマイナス金利の導入を決めてから、半年ほどが経過する時期にもあたる。そして、当初から「マイナス金利がもたらすプラスの効果はおおよそ半年ほど経ってから表れる」と言われてきた。その意味からしても、そう遠くない将来において、株価や不動産価格、家賃相場などにその効果が本格的に表れてきてもいいのではないかと思われる。
そうであるとするならば、ここ数カ月内にドル/円やクロス円、日本株などがもう一段の下値を探る展開となった場合、そこは絶好の買い拾い場となるであろう。思えば、昨年も8月、9月あたりは円高や日本株安に見舞われ、底入れ反転した後に年末に向けて大きく持ち直す場面が見られたのであった。
その前は俗に言う「ITバブル後」、その前は「平成バブル後」ということになるわけだが、何より注目したいのは2008年第4四半期の31四半期後というのは、今年の第2四半期から第3四半期あたりであるということなのだ。
つまり、今年6月あたりを中心とした時期に日経平均株価が重要な「サイクル安値」をつける(または、すでにつけた)可能性があるということで、このことと消費税増税の延期や今後まとめられる大型経済対策、米国の成長加速と追加利上げなどの影響・効果が今秋あたりからつじつまを合わせるような格好となれば、これは非常に興味深いものと思われる。
くしくも、この6~7月は今年1月に日銀がマイナス金利の導入を決めてから、半年ほどが経過する時期にもあたる。そして、当初から「マイナス金利がもたらすプラスの効果はおおよそ半年ほど経ってから表れる」と言われてきた。その意味からしても、そう遠くない将来において、株価や不動産価格、家賃相場などにその効果が本格的に表れてきてもいいのではないかと思われる。
そうであるとするならば、ここ数カ月内にドル/円やクロス円、日本株などがもう一段の下値を探る展開となった場合、そこは絶好の買い拾い場となるであろう。思えば、昨年も8月、9月あたりは円高や日本株安に見舞われ、底入れ反転した後に年末に向けて大きく持ち直す場面が見られたのであった。

(左)革命的な時代の変化を知る入門書
いまだ多くの人々は、フィンテックを「一部の新しもの好きな人たちが、より面白おかしく金融サービスを活用するゲーム感覚の道具」程度にしか考えていないように思える。しかし、本書を一読すれば「原始時代の大きな石のお金が今様の紙幣や貨幣に取って代わられたのと同じぐらい革命的な時代の変化をもたらすもの」であると理解するはずである。街角から公衆電話が消えたのと同様、ATMが消える日もそう遠くはなさそうだ。
『FinTech(フィンテック)入門』辻庸介・瀧俊雄著/日経BP 社/1,728 円
(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com
いまだ多くの人々は、フィンテックを「一部の新しもの好きな人たちが、より面白おかしく金融サービスを活用するゲーム感覚の道具」程度にしか考えていないように思える。しかし、本書を一読すれば「原始時代の大きな石のお金が今様の紙幣や貨幣に取って代わられたのと同じぐらい革命的な時代の変化をもたらすもの」であると理解するはずである。街角から公衆電話が消えたのと同様、ATMが消える日もそう遠くはなさそうだ。
『FinTech(フィンテック)入門』辻庸介・瀧俊雄著/日経BP 社/1,728 円
(右)たじま・ともたろう 金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。tomotaro-t.jimdo.com