
ジュエリーに恋した、エリザベス・テイラー
Photo c Christie’s Images Limited 2011 Text Keiko Honma


(左)子供たちの名前を刻んだ愛用品「チャーム ブレスレット」。チャームはエリザベス・テイラーの大のお気に入りで、10代の頃から集めたたくさんのチャームでブレスレットをいくつも作り、愛用していた。チャームの中のひとつには、4人の子供たちの名前と誕生日が刻まれたメダルが入っている。予想落札価格:$25,000~35,000 (右)亡き夫の面影をしのぶティアラ「マイク・トッド ダイヤモンド ティアラ」。死別した夫、映画プロデューサーのマイク・トッドから贈られたコローネ(王冠)風のティアラ。マイクは「君は僕のクイーンだ。だから王冠を着けなきゃね」と言ってこれを渡した。夫がアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した際、彼女はこれを着けて式に出席した。予想落札価格:$60,000~80,000
The Collection of Elizabeth Taylor
今年3月23日、銀幕の大女優エリザベス・テイラーが亡くなった。79歳だった。彼女は生涯に8回結婚し、晩年は独身を通した。ジュエリーをこよなく愛し、自叙伝『My Love Affair with Jewelry』まで出版したエリザベス・テイラー。
その彼女の遺品が、クリスティーズのオークションに登場する。数々の遺品のうち、目を引くのはもちろんジュエリーだ。落札総額は3000万ドル(約23億円)とも予想される一大コレクションのハイライトを、ここに紹介する。
その彼女の遺品が、クリスティーズのオークションに登場する。数々の遺品のうち、目を引くのはもちろんジュエリーだ。落札総額は3000万ドル(約23億円)とも予想される一大コレクションのハイライトを、ここに紹介する。

歴史的な天然真珠「ペレグリーナ ネックレス」。スペイン王家で16世紀から受け継がれてきた涙形の真珠「ラ・ペレグリーナ」は、ベラスケスの絵にも描かれた逸品。1969年に、リチャード・バートンがオークションで落札し、エリザベス・テイラーへのバレンタインの贈り物にした。エリザベス・テイラーはカルティエのデザイナーと共にこのペンダントをデザインしたという。予想落札価格:$2,000,000~3,000,000