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ヨハネス・フェルメール《地理学者》1669年 油彩・キャンヴァス シュテーデル美術館
画家の円熟期ともいえる37歳頃に描かれたもの。コンパスを手にする人物は、窓から差し込む光の方へと視線を向け、遠く未知なる世界へと思いを馳せているようだ。
フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展
フェルメールの傑作が東京初上陸!
日本でも非常に人気の高い17世紀オランダ絵画の巨匠、フェルメール。現存する真作は30数点しかないと言われており、全作品踏破に挑戦するファンも多いのではないだろうか。フェルメールが男性の単身像を描いた作品は僅か2点。そのうちの1点、《地理学者》が今回出展され、展覧会の目玉となっている。
 フェルメールは同時代の科学への関心が高く、《地理学者》には大航海時代を想起させる地球儀や地図といったモチーフが登場し、近代科学の黎明期といえる17世紀らしい主題となっている。窓から射し込む光の反射やハイライト部分を点描で表現しているのも、フェルメールの特徴的な技巧のひとつ。ぜひ至近距離で目を凝らして見てほしい。
 《地理学者》を所蔵するドイツのシュテーデル美術館は、ヨーロッパでも屈指のオランダ・フランドル絵画のコレクションを誇る。今回は改装工事に伴い、そのなかから選りすぐられた95点の絵画作品が来日、レンブラントやルーベンス、フランス・ハルスなど錚々たる顔ぶれの作品もお見逃しなく。17世紀ヨーロッパ芸術の潮流を見て取れる内容となっている。
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