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具材は「コンテチーズ」とバターのみのシンプルながらも上質な味わい。
コンテチーズとパンのマリアージュ
たとえば春はみずみずしい草花の香り、冬は木の実の香り。季節によってバラエティー豊かな風味や香りが愉しめるのも「コンテチーズ」の特徴だ。幅広いアロマの多様性の一因は乳牛の食餌。春には牧草地で草花を、冬には小屋に戻り干草をといった、乳牛の食餌の変化がチーズの色や味に影響を与えるのだ。この規格化されたチーズでは堪能できない風味や味わいは、食のプロたちをも魅了し、食材として用いられている。そのひとつが東京・渋谷のブーランジェリー「ヴィロン」。最高級のフランス産小麦を使用した「バゲット・レトロドール」に、「コンテチーズ」とバターのみを挟み込んだサンドウィッチ「フロマージュ・ブール」(704円)は、同店の人気商品だ。香ばしいクラフト、もっちりとした食感の生地を噛みしめた後に広がる、「コンテチーズ」のコクと旨味、そして微かに漂うミルクの風味。パンとチーズというシンプルな素材のマリアージュの素晴らしさを教えてくれる逸品だ。
●Boulangerie Patisserie BRASSERIE VIRON
渋谷区宇田川町33-8 塚田ビル1,2F
TEL03-5458-1770
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